◆*Unhappy Wedding*◆【K.Ninomiya】Part5 (ページ8)

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◆｡*98【side Sho】ページ8

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和「はーっ、やっぱ会議終わりのビールは美味いわぁー！」

翔「…まっ昼間からよく飲めますね」

和「アルコールに昼も夜もカンケイないしー。あ、'翔ちゃん'もいく？」

翔「遠慮しときます」

和「お堅いなぁ(笑)、ククッ」

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"そんなんだとオンナにも好かれねーよ？"

グビグビ、息をつく暇もなく

黄色い炭酸を流し込む二宮。

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俺はアンタと違って

さっきまで勤務中だったんだっての！

ゲーム感覚で話し合いをしてる

お気楽な坊ちゃんとは違う。

人のオンナ運なんか気にしてほしくないね。ふん。

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心中で突っ込みながらも

言葉や顔には決して出さず、

俺は気持ち良さそうにグラスを手に持つ二宮へ問い掛ける。

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翔「…本題に入らせてもらいますが、宜しいですか？」

和「どーぞ。加えて敬語止めてくれる？タメの方が話しやすいから、俺」

翔「…分かった。…じゃあ早速」

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翔「Aと、どんな経緯で知り合った？」

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和「…別に。大したことねぇよ。俺が一方的に婚約させて夫婦になっただけ。お見合いでね」

翔「婚約？！、いつの間に…」

和「っても、'形上'。お前が思ってるような関わりは持ってない」

翔「'形上'…？」

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二宮は悪びれることもなく

俺に淡々とした口調で説明した。

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Aとの『偽の婚姻』。

その婚姻を事実に近付ける為に、彼女と同居をせざることになったワケ。

…彼女と結んだ『契約』の詳細。

何もかも、実に理解しやすく。

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和「…俺の言えるのはここまで。後はお前に問われても応えられない。悪ぃな」

翔「いや、大体は納得出来た。他に知りたいこと特にない」

和「なら良かった」

翔「…ただ、頼まれてくれ」

和「…何を？」

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翔「Aと別れてほしい」

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二宮の眉がピクリ、と動く。

俺は続ける。

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和「…それは、俺との婚約を破棄しろって意味？」

翔「そうだ」

和「…」

翔「こんな強引な結婚…俺は認めない。彼女が了承したとしても」

このまま君を好きでもない、得体の知れない男に渡してたまるかー……

二宮は少し黙り込み、口角を右に小さく上げ。

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和「いいよ。別れてやる」

翔「、っ…！」

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和「……ただし、条件がある」

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