私の平凡返しなさい《宮侑》3

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及川「いや俺の可愛いAちゃんのクリスマスを応援しようかなって思ってね」



なんだ、そんなこと。と私が呆れた様子で呟くと

俺はAの第二の保護者だよ？！なんてムキになりながら言う徹に緊張が少し解れた気がした。





あ、ちなみに昨日の夜。

徹に侑とお出かけすることを電話で報告したの。


(というか「ハッピークリスマスイブ〜徹サンタがAのもとにやってきたよ〜」っていう徹からのちょっと本格的に意味がわからない電話を受けた時にポロッと言っちゃっただけなんだけど)




　

及川「あのクソ生意気な金髪ちゃんに乱暴されたらすぐ電話して、そっち向かうから」





『いやいや仮にそうなったとしても徹が到着する頃にはもうボロボロでしょ私』






本当、徹は頭がいいくせに言ってることが無茶苦茶。


そんなところも面白くて好きだけどさ。






及川「まあさ、緊張せずに楽しみなよ？

ちゃんと幸せにしてもらって！


岩ちゃんと二人で応援してる」





岩泉「クソ川

てめえはなんで俺の部屋にいんだよ！帰れ！」





遠くから聞こえる岩ちゃんの声に思わず頬が緩む。


2人も相変わらずだなあ、






及川「いいじゃん！どうせ岩ちゃんも彼女いなくて独りぼっ…ちょ、…！いたい！ごめんって！


…あ、スマホ取られた！かえして！」




徹の声が徐々に遠のき、電話の向こうがガチャガチャと騒がしくなった後、




岩泉「A、楽しんでこいよ」





電話越しに聞こえてきたのは岩ちゃんの声だった。






『…うん、徹も岩ちゃんも


ありがとね』






あー、私は本当に優しい幼馴染を持ったなぁ、




2人のおかげで、頑張れそうな気がするよ。

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