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「…なんやねん。邪魔すんなや
角名」
角名「嫌がってるじゃん、とりあえず手離しなよ」
声のする方を見ると、
体育館裏口の扉に凭れかかってこちら(正確にいうと私の腕を掴んでる男)のことを物凄い勢いで睨んでる角名くんがいた。
ちなみに声はいつもの5倍ゲスい。
非常に怖いです角名くん。
「お、お前には関係な
角名「あのさ、お前耳聞こえないの?その子嫌がってるから手離せって言ってんだけど」
……っ、なんやねん」
そんな角名くんに怯んだのか腕を離し
舌打ちをしながらその場から立ち去っていった目の前の男。
…本当しつこかったなあ。
角名「大丈夫?」
『ありがと、角名くん』
ジャージ姿の彼は恐らく部活中だったのだろう。
角名「お礼は全然要らないからさ、ちょっと話さない?今休憩中なんだよね」
__________
『なんだか角名くんとこうして2人で話すの久しぶりな感じする、』
体育館の裏口の段差に腰掛け、休憩の間少しだけ話すことになった私たち。
角名「確かに、いつも治とかいるからね、2人で話すのはお泊まりした時以来?」
お泊まり…
特に何もしてないのに、そのワードだけで顔が熱くなる。
なんだかすごい恥ずかしい。
角名「そういえば、侑と仲直りしたんだね」
『…あ、まあ、うん、』
喧嘩した、なんて誰にも言ってないのに、
こんな事を言ってくると言うことは
やはり角名くんも治くんと同じで気付いてたのだろうか。
角名「良かったじゃん」
『あの時角名くんが一緒に居てくれたから元気出たの、ありがとね』
私がそう言うと、俺なんもしてないけど、なんて言いながら笑う角名くんは何故か寂しそうに笑った。
角名「なんか凄え複雑だけど、Aが元気になったなら良かった」
『複雑なの?…どうして?』
角名「はは、ほんと鈍感だよね
侑も苦労してるんだなあ」
…?
角名くんの言っている意味が全くわからない。
てか角名くんって偶に滅茶苦茶不思議なことぶっ込んでくるよね。
うーん。
鈍感?そしてなんでこのタイミングで侑?
私がそう少ない脳みそを必死にフル回転させていると、体育館裏口の扉がガタン、と大きく音を立てて空いた。
「おい!角名!
いつまで外居んねん!
もうすぐ練習始ま、」
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だんご(プロフ) - すごく面白いです!!めちゃくちゃ読み返してます!!これからも更新頑張ってください! (2022年7月24日 19時) (レス) @page36 id: 8926c142a3 (このIDを非表示/違反報告)
あいか - 続き待ってす!! (2022年3月9日 17時) (レス) @page36 id: a57d687e74 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - めっちゃ続き気になります!!更新待ってます! (2021年4月24日 21時) (レス) id: 103a1a1ae5 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 泣ける(ToT) 更新待ってます。 (2021年2月2日 5時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまる(プロフ) - ピさん» わーギュンギュンしていただきありがとうございます!!(?)すなりん、、私も書いててすごく辛かったです(T ^ T) (2020年12月27日 19時) (レス) id: 9b8a723742 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめまる | 作成日時:2020年12月20日 13時