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試合が終わり選手達が退場した後は、
泣き崩れる眞衣の身体を支えながら選手たちの控え室へと向かった。
『…あ、』
私の視線の先には見慣れた黒いユニフォーム。
ちょうどミーティングが終わったのだろうか、
選手達がそれぞれの想いを胸に言葉を交わしていた。
…侑は、居ないみたいだけど、
治「…あ、藤咲さんたち」
私達に気が付いた治くんの言葉に何人かの選手が振り向く。
眞衣「…っみちくん……!」
赤木「眞衣…すまんな、」
眞衣「なんで謝るねん、頑張ったやん…!」
選手以上に泣いている眞衣を困った顔で慰めるみちくん先輩の姿に私まで涙が出そうになってしまった。
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銀島「藤咲…東京まで来てくれてありがとうな…!」
散々泣いたのだろう、目を真っ赤にしながらそう言う銀島くん。
『お礼を言うのは私の方だよ…いい試合を見せてくれてありがとう、皆…お疲れ様、!』
そんな言葉しかかけられない自分に苛立ってくる。
沢山頑張っていたのを見ていたからこそすごく悔しくて、皆もっと強いのに、もっと凄いのにっていうもどかしさで胸の中が更に苦しくなった。
角名「ごめん、勝てなくて」
『ううん、皆のかっこいいとこ見れたからいいの』
そっか、と弱々しく笑う角名くんにまた涙が溢れそうになるけれど、
角名「ほーら、だめだよ
彼奴に会うまでは泣かないの」
そう言われて出かけていた涙を手の甲で拭った。
『ん…、あの、そういえば侑は?』
治「…あっちの部屋に居るで」
そう言いながら治くんが指を差したのは選手の控室。
『そっか、…じゃあ、あとで顔出そうかな』
負けず嫌いの侑のことだ。
きっと今頃悔しくて仕方ないんだろう。
きっと今は、
1人にしておいた方がいいのだろう。
…そう思ったのに、
治くんから出た言葉は意外なものだった。
治「…いや、今行ってやってくれへん?」
『え、』
治「藤咲さんの顔見たら元気になるんとちゃうか?
…いつまでもあんな調子で居られるとほんまうざいねん」
そう言う治くんの言葉には少し棘があるけど
彼なりに侑を心配しているからこそ出た言葉なんだろう。
そうだよね、
私が、侑の彼女だもん。
『……ん、わかった』
こういう時、
私が一緒に居てあげなきゃいけないんだ。
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だんご(プロフ) - すごく面白いです!!めちゃくちゃ読み返してます!!これからも更新頑張ってください! (2022年7月24日 19時) (レス) @page36 id: 8926c142a3 (このIDを非表示/違反報告)
あいか - 続き待ってす!! (2022年3月9日 17時) (レス) @page36 id: a57d687e74 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - めっちゃ続き気になります!!更新待ってます! (2021年4月24日 21時) (レス) id: 103a1a1ae5 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 泣ける(ToT) 更新待ってます。 (2021年2月2日 5時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまる(プロフ) - ピさん» わーギュンギュンしていただきありがとうございます!!(?)すなりん、、私も書いててすごく辛かったです(T ^ T) (2020年12月27日 19時) (レス) id: 9b8a723742 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめまる | 作成日時:2020年12月20日 13時