すいません先生、うちの刀剣達が可愛すぎて学業と審神者を両立させる自信がありません。

三日月のこと ページ35

燭「主！」




『あ、燭台切。』




燭台切も私を探していたようで、私を見つけると寄ってきた。




燭「またなっちゃったんだって？」




『そうなの。頼めるかな。』



燭「勿論だよ。じゃあ、行ってくるね。」



三日月が倒れた時には大体燭台切に着替え等をしてもらう。体格いいし、お母さんだし←




『…………………』









………三日月は、私が他の本丸から引き取った刀だ。それこそ、今回の小狐丸みたいに。




小狐丸を見て、前の本丸のことでも思い出したんだろう。




………うちの本丸には、そういう刀があと何振りかいる。




今「…………あるじさま？」




そのまま縁側に座ってると、今剣が心配そうに寄ってきた。



今「みかづきは……だいじょうぶですか？」




この今剣も、引き取った刀。三日月と同じところから引き取ったから、すごく仲が良い。




『大丈夫、ありがとうね。おいで？』




素直に寄ってくる今剣を隣に座らせて、頭を撫でてやる。




三日月は、客観的に他をを見ることができる。だから普段は心配をかけまいと必死に自分を押し殺してる。苦しくても、辛くても、それを他には悟らせない。




信頼されてないわけじゃない。三日月は優しすぎる。責任を感じすぎてしまう。失うことを酷く恐れてる。三日月はただの怖がりなのだ。




今「あるじさま……ぼくは、みかづきをささえられているでしょうか……？」




『今剣…………』




三日月の苦しみは今剣が一番理解している。所詮、私は引き取った側であり、この二人の前の本丸の酷さを言葉で聞いた分しか知らないのだ。




『大丈夫、今剣はちゃんと三日月を支えてるよ。じゃなきゃ、三日月は今ここにいないもの。』




ここに来た頃の三日月は他の刀と関わることを避け、油断するとすぐに自ら折れようとする刀だった。




時間をかけて他の刀に慣れてもらって、それから審神者、人間に慣れてもらった。




『……今剣、三日月のこと、頼んだよ。』




今「………！……はい！」

ゆうげー！！！→←苦しい

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