すいません先生、うちの刀剣達が可愛すぎて学業と審神者を両立させる自信がありません。

小狐丸と本丸 ページ33

『まぁ、案内でもしよう。付いておいで。』



立ち上がって襖を開ける。日の光が少し眩しい。




『行こう、小狐丸。』



振り返って小狐丸に言う。小狐丸はしばらく私を見つめた後、立ち上がって私に続いてきた。






何を思っていたのかは、私は知らない。









.









.









『んで〜、ここが小狐丸の部屋ね。周りが三条達の並びだからちょっとうるさいかも知れないけど、ま……慣れだね！』




全体を回って最後に部屋を教えた。場所は審神者部屋と三条達の部屋が並ぶ間。正確に言えば、審神者部屋と三日月の部屋の間。




うちの三条はうるさくて、よくお互いの部屋を行き来して騒いでは私か長谷部に怒られる。




ちなみに長谷部の部屋は三条の端っこ、岩融の隣。ほぼ毎日今剣と騒いでるから、うるさいだろうな。




『夕餉の時間になったら呼びに来るよ。取り敢えず、挨拶しようね。勿論、それまでは自由に出てくれて構わないよ。』




小「……………はい。」




少し驚いた。初めて声が聞けた。




『あとでね。』




そっと襖を閉めて部屋に戻る。あ、そろそろ帰ってくるな、出陣部隊。




今日は確か、鶴の部隊か。鶴、燭台切、蛍丸、鯰尾、宗三、一期だったっけ。新しい編成。




ﾊﾟｧﾝ



勢いよく襖が開かれた。加州だ。






加「主っ！！三日月がっっ！！！」

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