灯郷の質問 ページ30
結局昼食会場なるものに案内されてる私達です、はい。
三日月と小狐丸は私達の後ろで話しながら付いてくる。
灯「一つ、宜しいかな？」
ふと灯郷さんが話しかけてくる。
灯郷さんは軍人でもやっていたのだろうか。がたいはいいし、背も高い。強そうな感じ。でも、優しさもちゃんとある、そんな印象。
『何でしょう？』
灯「斎藤殿は審神者名を使っていないようですな。それは、どのような経緯で？」
審神者名か………
『………刀剣男子達への信頼と、敬意です。』
灯「ほぅ？」
灯郷さんは興味津々とでも言うかのように声を出した。
『“神隠し”を防ぐ為にだとか言われて名乗る審神者名ですが、私にはそんなもの必要ないんです。少なくとも彼等は私の事を理解しようとしてくれる。私の事情も、身勝手な思いも、考えてくれる。中学の義務教育が切れるまではそれに甘えさせてもらって、その分卒業したら彼等に尽くす。彼等が嫌になれば、私を神隠ししたり、殺したり、何でもすればいいんです。
私は、神隠しも死も、恐れてはいません。彼等に尽くせるなら、それでいい。救ってもらう人間なら、当たり前のことだと思います。』
いつの間にか後ろの会話も途絶え、私の話に耳を傾けているらしい。
灯「成る程………では、“敬意”とは？」
『救ってくれる、付喪神への敬意。貴方達が好きだと、感謝していると言う敬意を伝えるのに、偽ってはなりません。』
正直な私の気持ち。あまり話したことはないけど、灯郷さんも後ろの二振りも黙って聞いてくれた。
審神者名なんて要らない。私は私、斎藤柚夏だから。
灯「………いや、実にいい話を聞かせてもらった。貴殿の優しさが伝わりました。」
『や、優しさ…？』
思いもよらない答えが返ってきた。優しさ？私が？
『……いいえ、それは違います。
私は、人の特性をきちんと余さず兼ね備えた人間ですから。』
人の醜さを余さず全て。
私は汚く醜い只の人間だ。
何度恨み言を思ったことか、何度人を妬んだことか。
そこらの奴等と何ら代わりはない。だから他人をとやかく言う資格もない。
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どろっぷ(プロフ) - 夢主を誰だと思ってんだ！ (2018年4月30日 6時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
黒蠍(プロフ) - 向日葵さん» 銀魂化してますね、さーせん (2017年10月19日 19時) (レス) id: d5f5bf57fb (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - 『真撰組』じゃなくて『新選組』ですよ？ (2017年10月19日 14時) (レス) id: 86c2982233 (このIDを非表示/違反報告)
黒蠍(プロフ) - ひるねうさぎさん» クラゲ、見るのはいいんですけどね……こう、海で近くにいられるのはNGなんですよ……肩に乗られた(？)ことがあって、ベチョ……ウニョ……みたいな……あれから海にいるときの警戒心が最高値です(笑)面白いですか！？有難う御座います！ (2017年9月10日 16時) (レス) id: d5f5bf57fb (このIDを非表示/違反報告)
ひるねうさぎ - クラゲ……かわいいじゃないですか。爬虫類は苦手だけどクラゲは！クラゲは可愛いじゃない！ボコボコにされたカルマ救出って初のパターン。オモロイ (2017年9月10日 14時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒蠍 | 作成日時：2017年4月19日 1時
