すのハウス２

焦りと不安２ ページ42

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もう長い事住んでる俺からしたって

Aとふっか、そして照は妙な関係だった。





昔馴染みのふっかとAを

照が外から優しく見守ってる


一見、そんな風に見えなくもない。



だけど照だって明らかにAを大事にしてるし

トクベツに思ってることは間違いない。





ふっかとAを結ぶ絶対に切れることない糸と

照とAの二人にだけ見える透明な糸


どっちの方が強いかなんて俺にだってわからない。




ただ、その絶妙な関係が3人の絆を繋いでるんだ。



それは確固たるもののようで

きっと一突きするだけで壊れてしまう…脆く儚いもの。









渡「なぁ…お前知ってんだろ？」

深「ん？なんだよ朝から」

渡「Aと…照のこと」





たぶん俺たちが普通の友達だったら

ただの三角関係で済んでたことなんだ。


でも…俺たちは一緒に暮らしてる分、

簡単に壊すことのできないものだってたくさんある。



…んなのわかってる。







渡「お前はいいのかよそれで」




俺の問いにふっかは一切の迷いも見せず、



深「うん、いいの」



そう答えた。





相変わらず、俺のイラつきが治ることはなかった。



でもそれは

ふっかの返答が気に入らなかったからじゃない。






渡「A！」

「わ、びっくりした…なによ」





俺のイラつきの原因は


その3人の関係性に

俺が入る隙間が全くなかったことだ。







渡「今度、俺とデートして」







だからそんな絶妙に成り立ってる脆い3人の関係性なんて


俺が壊してやる。

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