すのハウス２

Fall is for...３ ページ12

.



.



.









深「なんだぁ〜お前、動画なんか回して」


ラ「わ」




突然スマホの画面いっぱいにふっかさんの顔が映し出されて

思わず声を上げてしまった僕。(悪気はないのだ)





ラ「なんか、パパとママが家の様子を知りたいって…」


深「おいおい、その動画で大丈夫かよ(笑) 」



ふっかさんは心配そうに笑ってるけど、




渡「佐久間はカットだな」

佐「な、なんだと…！！！」

目「悪影響だと思われちゃいますよ」

岩「いやお前らも大概だろ(笑) 」




わちゃわちゃしてるみんなに

そのままスマホのカメラを回し続ける。





ラ「ふふふ」



そんな編集なんていらないよ。





色んなことを教えてくれて


いつだってそばにいてくれる




僕は

そんなありのままのみんなが大好きなんだから。




まあ…ちょっと変な人は多いけどね。







宮「そういえば、ふっかはどうなの」

深「え？」

阿「確かに、ふっかの秋は何の秋？」




んー…と首を傾げて考えたふっかさんは

キッとカメラに目線を上げて






深「やっぱ秋といえば…








"恋の季節"かな」



その一言に

「てめえご両親にカッコつけてんじゃねーよ！」

と四方八方から野次が飛ぶ。





深「っなんだよ！俺は本気だよ！

な？ラウール！お前はわかってくれるよな？」


ラ「えっ！…あ、いや…俺は…」


佐「お？お？なんかアイツ動揺してるぞ？」

阿「もしかして…」


ラ「な、なにもないって…！」




ふっかさんに集まってはずの視線が

いつのまにか俺が標的にすり替わってて。





目「…お前、今超顔真っ赤だけど」





めめはそう言うと

俺の手からバッとスマホを取り上げて


そのまま俺の方にカメラを向けた。








深「…さあラウール


何があったのか、お兄さん達に何でも話してみなさい」





ニヤニヤしながら俺に視線を集めるみんな。






ラ「…うぅ…」









この動画…



やっぱあとで編集しなきゃ。
　

ラウール恋をする１→←Fall is for...２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す