あの男が帰ってきた！４ ページ21
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向「ラウール！ちょっとお願いがあるんやけど！」
ラ「…僕？」
康二くんが再び家を出る前日の夕方
僕が学校から家に着いた瞬間
康二くんに突然ガッシリ肩を掴まれて…
「え〜康二、どっか行っちゃうの？」
向「すぐ帰ってくるから！一瞬ラウール借りるな！」
ラ「え！ちょ…一体どこに…」
有無を言わさず連れ出された先は、
向「わ〜！やっぱここがいっちゃん綺麗に写るわ！」
ラ「お願いって…これ？」
僕がさっきまでいた学校、の屋上。
来客用の名札を首にぶら下げた康二くんは
シャッター越しに夕方の空を見つめてる。
向「さすがに侵入はできへんよ、大人やし(笑)
やっぱ在校生の親戚って言うと簡単に通してくれんねんな」
ラ「まあ嘘ですけどね」
向「寂しいこと言うなや〜親戚みたいなもんやろ」
俺と喋りながらもカシャ、カシャと
シャッターを切り続ける康二くん。
向「俺な、カメラの勉強するために上京して来て…
初めて住んだんがこの町やねん」
ラ「…それであの家に？」
僕が尋ねると、康二くんは頷いた。
向「今俺が好きなことを仕事にできてるのは全部Aのおかげ。
せやから…これからは俺が力になるって決めてんねん」
ラ「康二くん…」
男の覚悟。
まっすぐに夢を追いかけることで
それを証明しようとしてる。
向「…さ！帰ろか！
俺の分岐点になった町の景色も撮れたし！」
オレンジに染まる康二くんの笑顔が
キラキラ輝いてる
それはきっと夕日のせいだけじゃない。
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umi(プロフ) - みーさんさん» ありがとうございます！次章も楽しんでいただけたら嬉しいです^ ^ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: ac7556c90d (このIDを非表示/違反報告)
みーさん(プロフ) - ふっかがすっごく良いです！！ (2019年12月22日 1時) (レス) id: 2f3f1aaf25 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - ほのさん» コメントありがとうございます！現在はややふっか優先ですが…これから主人公が誰とくっ付くのか楽しみにしていただけると嬉しいです^^これからもよろしくお願いします！ (2019年12月16日 0時) (レス) id: ac7556c90d (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます！伏線の回収がいつになるかわかりませんが、(笑) 気長に待っていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします^^ (2019年12月16日 0時) (レス) id: ac7556c90d (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかと特別な関係って形だったので主人公とふっかをくっつけてほしいです。内容は面白いです。これからも楽しみにしてます。 (2019年12月15日 15時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：umi
| 作成日時：2019年10月24日 14時
