１０ 目黒side ページ10
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ドーム公演終了後、
メンバーの何人かとスタッフさん達で
打ち上げに行こうって話があがって
その中に岩本くんの名前も聞こえて来て…
…今しかない。
俺は身支度を整えて挨拶をして、
一目散にドームを飛び出した。
目「はぁ…っはぁ…」
デビューが決まって、
自信のついた今の自分なら言えるかもしれない。
あの日の康二みたいに
駆け引きなんて取っ払った、
自分の素直な気持ちを…"彼女"に。
そう思って無我夢中で走った。
だけど、
「本当に…！？…おめでとうっ…」
やっとの思いで辿り着いた店の前に
スマホを耳に、涙を浮かべてる彼女の姿があった。
目「…っ…」
電話の相手なんて、決まってる。
あんな表情もすんだ…って
そんな"彼女"の姿を見た瞬間気づいた。
"彼女"の目に
俺は1ミリも映ってないんだ
そのまま何もできずに店を後にした俺は
どうしようもなく虚しい気持ちでいっぱいになって
気がつけば、
Aの家のチャイムを鳴らしてたんだ。
ーーガチャッ
「目黒？あれ打ち上げ行かなかったの？」
目「…ん」
「てゆーかデビューおめでとう！
もう感動して私まで泣いちゃったよ〜」
目「…」
「ね、ね、今日ぐらいいいよね？深澤くんにメッセージ送っても」
俺たちのデビューを心から喜んでくれてるって
頭ではわかってるんだけど
そんなAの言葉が
右から左へとスルスルと流れていく。
ただ「なんて送ろっかな〜♪」なんて
嬉しそうにスマホをいじるAを見てたら
なんかむしゃくしゃして
目「…お前ぐらい俺を見ろよ」
「え？…ちょ…わっ！」
部屋に招かれた瞬間、
俺はAをその場に押し倒したんだ。
目「なんで？だって深澤くん…
お前のじゃないんだよ？」
「…め、ぐろ…？」
目「気がない人に期待するのはもう…しんどい」
そんな俺に何かを言いかけたAの口を、
俺はそのまま自分の口で塞いだ。
慰めも励ましも…今は何も聞きたくなかった。
「…んっ…！」
目「…っお願い、今日だけ」
そのまま舌を差し込むと、
抵抗していたAの動きが止まった。
俺の中で積み重なった劣等感が
Aと夜の匂いと一緒に
そのまま深く溶け合っていったんだ。
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umi(プロフ) - okmrernさん» ありがとうございます！！めめこじ良いですよねわかります＾＾前作より大分時間が空いてしまいましたが何とか思い出しながらつなげていきたいと思います(笑) (2020年5月26日 20時) (
レス) id: f8f6b36fe3 (このIDを非表示/違反報告)
okmrern(プロフ) - お疲れ様でした！めめこじファンなのでこの作品も楽しく拝見させてもらってました！阿部ちゃんも楽しみです！ (2020年5月26日 17時) (レス) id: b6a7ef389c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：umi
| 作成日時：2019年9月19日 5時
