飛び込んで愛の世界へ

１３ 岩本side ページ13

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岩本side



佐「お！いい感じに取材巻いてんじゃん！」

阿「え、翔太もうあがり？」

渡「天才だからな。じゃ、おつかれ〜」

ラ「あ！翔太くん一番乗りずるい〜〜！！」




今日は個人の撮影が終わった順に仕事終了。

順番がはじめの方のメンバーがよほどスムーズに進んだのか、予定の時間より1時間は早く終われそう。


そういえば今日は店も定休日だし…

Aなにしてっかな。




ーー"今日夜会える？"


少しだけでも会える時間を作れたら

そう思ってメッセージを送ってみたけど、



ーー"ごめん！今日栞と映画行く約束しちゃった"



岩「…まじか…」



俺たちの仕事はどうしても休みが不規則で

毎回毎回Aに合わせてもらうわけにもいかない。


まあ…急に言われたって困るよな。



諦めてスマホを閉じたその時、ふっかにポンッと肩を叩かれる。




深「な、今日栞ちゃんと飲みに行くけど照とAちゃんも来る？」

岩「……は？今日映画じゃねぇの？」

深「ん？映画？？なんの話？」




…どういうことだ。



ふっかが嘘をついてるとは思えないし

栞ちゃんとの予定もマジっぽい。





つまりAが…


俺に嘘をついてるってこと？






目「じゃ、俺も予定あるんでお先っす」



撮影を終えた目黒が俺とふっかに挨拶をしに来た。




深「おう、おつかれ！」

岩「…おつ」

目「うっす」




帰り際、なんとなく

俺の方を見て少しニヤッとしたように見えた。





深「で？なんだっけ？…照？」

岩「……」




…なんなんだよ一体。




ちょっと会えてないだけで

こんなにも簡単に黒い気持ちが生まれる。




そんな自分も情けなくて


ムシャクシャが抑えられそうになかった。

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