３ ページ3
.
栞「てゆーかA…あんたまだ翔太先輩のこと好きだったの」
コーヒーを片手に目の前で呆れ顔の栞。
栞は私の学生時代の親友…つまり私と翔太と同じ中学だった。
「いや私だってね？たまたま身近にいた異性が翔太だっただけで、だいぶ盲目がかってると思うし。
学生時代の感情なんて憧れの一種で、いつか絶対に消えるものだって思ってたんだけど…」
栞「まあどんどんかっこよくなるもんねえ翔太先輩…昔から目立ってたけどさ」
「でも！別に私は翔太がアイドルだからとか関係なく…」
栞「わかってるよ。だから翔太先輩も未だにAを大事にしてくれてんでしょ？」
…そう。
昔、たった一度だけ…翔太は私の前で弱身を見せたことがある。
ーー“なあ…お前俺の仕事のこととか何も気になんねえの？”
私の部屋で二人でゴロゴロしてると突然、翔太がポツリと呟いた。
アイドルとして頑張れば頑張るほど、変化していく周りの環境…
対人関係や仕事への不安に押しつぶされそうになっていた時期だったのかもしれない。
でも当時の私はそんな翔太の心境なんか察せるわけもなく、
ーー“…全然？だって、アイドルだから友達なんじゃなくて
友達がたまたまアイドルなだけなんだもん”
あっけらかんとそう返した。
翔太は“やっぱアホだろお前…”って笑ってたけど、その瞳は光っていたのを今でも覚えてる。
この時私は、これから厳しい世界で戦っていかなければならない翔太の
居場所になってあげなきゃって
強く思ったんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 993人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
umi(プロフ) - okmrernさん» コメントありがとうございます！展開がぽんぽん進むのが私の特徴でございます！(笑) そう言って頂けて嬉しいです^ ^これからも是非よろしくお願い致します！ (2020年2月28日 22時) (
レス) id: ac7556c90d (このIDを非表示/違反報告)
okmrern(プロフ) - コメント失礼します。しょっぴーひかるくん主人公3人の気持ちが切なくて号泣でした…泣きました！！話の長さも長すぎずサクサクっと読めてよかったです！書き方も素敵でした！他のも読ませて頂きます！これからも頑張って下さい！！ (2020年2月26日 1時) (レス) id: b6a7ef389c (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 西川みづきさん» ありがとうございます！なるべく早く次をお知らせできるように頑張ります！(^^) (2019年9月28日 17時) (レス) id: ac7556c90d (このIDを非表示/違反報告)
西川みづき(プロフ) - コメント失礼致します！とても面白かったです！このお話の後も気になります！完結お疲れ様でした！！ (2019年9月27日 19時) (レス) id: 8afed27b6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：umi
| 作成日時：2019年9月1日 10時
