目を覚ます ページ3
アラシは倒れ込んでいる飼い主であろう青年の足元に纏わりついてチョコンと足と足の間に座り込むと、今か今かと飼い主が起きるのを待っているようだった。
「それもそうですよね、あ〜あ、残念……相葉さんがいなくなれな智は僕のものだけになるのに〜」
和也はそう言いながら智の首に腕を纏わりつけてギュッと抱きしめる。
「何言ってるの？オイラは今はカズの物じゃん……ま〜ちゃんとは旧友みたいな関係だよ、知ってるじゃん……それにカズにとってだってま〜ちゃんは大切な存在でしょ？……ホントひねくれてるんだから〜」
智の動揺一つしないその言葉に、和也は少し不機嫌そうに「フン」と鼻を鳴らすと、床に投げ出されている長い足に軽く蹴りを入れる。
「「カズ！」」
潤と翔の声が揃った。
その声に反応したのか、床に倒れ込んでいた青年が微かに動き始めた。
浴衣が肌蹴けその長い華奢な足が露わになって、潤が慌てて肌蹴た裾をなおしていた。
「あ…れ？」
眠そうに起き上がった青年は、目の前の四人と一匹を見渡して不思議そうに首を傾げる。
「雅紀、お前さ、こんな所で何やってんの？」
翔が少し苛立ちながらそう言う。
「ああ、えっと……夜中に起きちゃってさ、なんとなく星が見たいなあって、此処まで歩いてきたんだけど……あれ？……え〜っと……」
そう言いながら考え込んでいる青年は明るめの色の髪の毛を掻き揚げる。
伏せられた睫毛の向こう側には黒に近い碧の瞳。
「お前、昨日かなり疲れてたんだろ？……だからここまで歩いてきたものの、ここで力尽きたんじゃねえの？」
潤はそう言いながらその碧の瞳を覗き込んだ。
「え？…かな〜？…フフフ、大丈夫、沢山寝たし〜……もうさ、まったく組織の奴らも人使いが荒いよね〜、潤ちゃんなんとか言ってやってよ〜、もう」
そう言いながらはにかんだ様に微笑んだその口元からチラリと見えたのは小さな牙？……いや本人はそれを牙だとは認めていない、八重歯だと言い張っている。
ゆっくりと立ち上がったその姿はモデル並みにスタイルがいい、大きく伸びをするとその手足の長さが目立っていた。
この青年は吸血鬼と人間の混血、潤と同じように500年くらいは生きている。
名前を相葉雅紀と言った。
「ク〜ン」
足元でアラシが鳴く。
「あ、ごめんアラシ、朝の散歩、まだだったよね……皆もごめんね心配させちゃってさ、これからアラシの散歩行ってくる」
雅紀はそう言うと、しゃがみ込んでアラシの頭を撫でた。
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潤雅 - この相葉くんかっけ〜！ (11月19日 1時) (
レス) @page23 id: 11f5c1be2c (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - れにゃさん、コメをありがとうございます。楽しみにしてくださっていたとの言葉、とても嬉しいです。いつになるかわかりませんが、新作が出来たらまたよろしくおねがいします。 (2016年5月30日 8時) (レス) id: 1f4e5d070f (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - ちぃちぃさん、体調の事心配してくださってありがとうございます。今の所元気に毎日過ごしています。いつになるかわかりませんが、また新作ができたときにはよろしくお願いします。 (2016年5月30日 8時) (レス) id: 1f4e5d070f (このIDを非表示/違反報告)
れにゃ♪ - 完結 おめでとうございます(*^▽^*)/
いつも、海月さんがお話の更新されるのをすごく楽しみにしていました!!
また 新しいお話が更新されることを楽しみにして 待っています！
(2016年5月21日 10時) (携帯から) (レス) id: 3190274a8b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちぃ(プロフ) - 海月さんの作品大好きです。また新作更新お待ちしてます！お身体大事になさって下さい。 (2016年5月20日 23時) (レス) id: 85cdc6f2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海月
| 作成日時：2015年10月1日 14時
