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†第二十五話† 楽しい? ページ27

誰のせいで変な顔になってると思ってんだよ。

仕返しのつもりで、あいている手でイトナの頬をつかんで俺も同じように引っ張ろうとしたが、すんでのところでイトナが避けてしまう。
頬をつねろうと伸ばした手は、空中を虚しく掴む。

「イトナ、テメッ・・・待ちやがれ!」

俺の手からすり抜けていったイトナを仕返ししようとして追いかける。

狭間「楽しそうね、私たちの出番はないんじゃないかしら」
寺坂「いや、そうでもねぇよ。あいつはまだ触手を欲してる、どうにかしねぇとな」
狭間「・・・・・・」


狭間の場合。

狭間さんとやらは生粋の文学少女らしく、色々な本を読んで回っている。時たま呪術系の本を借りてきては殺せんせーに試している、らしい。

狭間「白のヤツが憎いでしょう?復讐したいならこの本を読むといい、あぁ最後の方は復讐止めるから見ない方がいいわ」

分厚い本を七冊ぐらいイトナにすすめているが、あれ一体どこから持ってきたんだ。

イトナは呆然とそれを見ていたが、突然体が小刻みに震え、触手の活動を抑えるために巻いていたバンダナが触手のせいで大きく破けた。

ーまさか、触手の発作か!?

触手の発作を恐れた他のヤツラは後ろへ逃げていくが、俺よりも早く寺坂はイトナの方へ。

嗚呼、俺が一番恐れてたことになるなんて・・・。

イトナ「俺は、適当にやっているお前らとは違う・・今すぐアイツを殺して、勝利を・・・!」

イトナの表情はあの時の俺と瓜二つで、考えたくもない状況が走馬灯となって頭の中を駆け巡る。
イトナを何とかしたいと焦れば焦るほど、考えがまとまらなくなってどうしたらいいか分からなくなる。

そんな時イトナの触手が寺坂にあたる。寺坂は一瞬怯んだが、イトナの触手を捕まえることは出来たみたいだった。

それでも、怯んだ時に触手をつかんだせいかイトナの触手がスルリと離れてしまう。

ーいけねぇ・・このままじゃアイツが!

寺坂の次にイトナに近かかった俺が、もう一度攻撃しようとするイトナを触手を捕まえた。・・・少なくとも俺の想像ではそんな感じ、だが・・・。

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一颯(プロフ) - 同性愛ものには専用のフラグを立ててください。 (2016年4月18日 3時) (レス) id: 050c8f6d1c (このIDを非表示/違反報告)
クロウサギ(プロフ) - この作品の続編見たいです!! (2015年5月18日 4時) (レス) id: 29761c99ab (このIDを非表示/違反報告)
緋腹 - この話をみてイトナ君が好きになりました!アザス!!(´∀`*) (2015年5月9日 0時) (レス) id: 5e74d9c177 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - 今は………それが、お互いの為だろうからな。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - やはり無理か……………。いや、いいんだ。多分、最初から分かってた事だと思う……………今はまだその時じゃないってことは。あいつ自身が心を開くまでには、時間がかかると思う……………だからゆっくり待とう。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみしお | 作成日時:2015年4月19日 21時

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