†第二十三話† 面倒 ページ25
イトナの瞳を見たときに感じたあの感覚の正体がやっと今分かった。
ー俺と違う境遇で、俺と同じで両親がいない。俺とイトナは似てなくて、でも何処か似ている。
そんな曖昧な感じだが、俺とイトナは似た者同士なんだ。だからイトナの事がずっと気にかかっていた。
ー俺はお前を気にしてる。
俺と同じように、なってほしくないから。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
不破「さっきまで律と何度かやり取りしてたんだけどさ、『堀部イトナ』ってここの会社の子供だった。」
そういってクラスメイト全員にある情報を携帯へ送ってくる。その情報とは俺も調べていたあの会社のことだ。
ー堀部電子製作所。
世界的にスマホの部品などを提供していたらしいが、負債を抱えて倒産。社長夫婦様はイトナを残してどこへ逃げちまった、と。
そんな重い話にクラス全員が息を飲む。誰でも経験出来るような話じゃねぇしな、ほとんどが言葉を発しないまま気絶しているイトナを見やる。
イトナにとってはすげぇ心細かったんだろうな、俺も境遇は違うが両親いなくなっちまったし。
寺坂「ケッ、くだらねー。人にとって軽い重いあんだろーがよ、割りとどうでもよくなったりするんだわ。俺らんとこで面倒みさせろや、そこで死んだらそれまでだろ」
物思いにふけってるうちに話はどんどん進んでいた、寺坂グループがイトナの面倒を見るらしい。
一番最初にコイツらとあった時はよくいるいじめっこ集団とか思ってたりもしていたが、今では頼れるリーダー的になっている。
ー面白そうだ、俺も参加させてもらうか。
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一颯(プロフ) - 同性愛ものには専用のフラグを立ててください。 (2016年4月18日 3時) (
レス) id: 050c8f6d1c (このIDを非表示/違反報告)
クロウサギ(プロフ) - この作品の続編見たいです!! (2015年5月18日 4時) (レス) id: 29761c99ab (このIDを非表示/違反報告)
緋腹 - この話をみてイトナ君が好きになりました！アザス！！(´∀`*) (2015年5月9日 0時) (レス) id: 5e74d9c177 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - 今は………それが、お互いの為だろうからな。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - やはり無理か……………。いや、いいんだ。多分、最初から分かってた事だと思う……………今はまだその時じゃないってことは。あいつ自身が心を開くまでには、時間がかかると思う……………だからゆっくり待とう。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみしお | 作成日時：2015年4月19日 21時
