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5話 ページ7

「何やってんの!!それ明らかに小さい子が入ってるでしょ!?」



「「!?」」


私が箱に手を伸ばすと、彼は私のことを腕で押し返した。

小さな私はあっけなくひっくり返った。


「不死川さん!!」


女性の怒号が降り注いだ。


「俺の妹を傷つける奴は柱だろうが何だろうが許さない!!」


男の子が飛び出し、叫びながら頭突きを決めた。

両者地面に倒れ、先に起き上った男の子が箱を庇うように座った。


私もその場の勢いでその箱に覆いかぶさった。



「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら」

「こんな小さな子を平気で傷つけるくらいなら」


「「柱なんてやめてしまえ!!」」



「てめェらァ……、ぶっ殺してやる!!」








「お館様のお成りです」



一触即発というところでそんな声が響いた。


驚いてそちらを見ると、女の子に手を引かれて男の人が歩いてきていた。


彼は、私達に挨拶をした。

すると、男の子が不死川という人に勢いよく頭を地面に押し付けられた。

びっくりしていると、柱全員が膝をついているのに気付いた。

私も慌てて正座をした。


「お館様におかれましても御壮健で何よりです。―――」


突然先ほどまで暴れていた人がきちんと話し始めたので私は驚いて声をあげそうになった。


「畏れながら柱合会議の前に―――」

「待って実弥。先に言わなくちゃいけないことがあるんだ」


そう言ってお館様であろう人が私の方を見た。


「一月振りくらいかな、Aさん。あれから何事も無くて何よりだよ」

「お…お医者さんじゃなかったんですね…」


全員に注目されてるのを感じた。


「今回は突然呼び出された挙句こちらの揉め事に巻き込んでしまってごめんね。みんな、彼女は鬼殺隊員じゃない。あくまで私の客人なんだ」

「こちらこそ出過ぎた真似をしてすみませんでした」

私は頭を下げた。

「実弥もごめんなさいしようね」


驚いて隣を見るとあきらかに不服そうな顔で、これでもかというほど目を見開いて、

「申し訳ございませんンン……」

「こちらこそ、申し訳ございませんでした…」


「怪我をしていないかい?」

「少し診てもよろしいでしょうか」


先ほど怒った女性が私に近づいた。

しかし、私のどこにも擦り傷がついていないのを見て首をかしげた。


「明らかに手に擦り傷がつくこけ方でしたよね?」





「治ってしまったのかな」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:うみりな* | 作者ホームページ:http://blogs.yahoo.co.jp/haruhi_0204mind  
作成日時:2019年10月29日 18時

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