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JK「Aさんにあげたい物があるんです」
私がなんで逃げ出したのか、聞きたいはずなのに何も聞かずに私の横に座って優しく語りかけてくれるジョングクさんのおかげで、さっきまであった恐怖心はゆっくりと無くなっていた。
『首飾り…ですか?』
JK「そうです」
そう頷くジョングクさんの手には、紐で綺麗な蒼色の石がくくられた首飾りがあった。
JK「…その、人間はけ、結婚式というものをするそうですね」
『そうらしいですね』
人形という身分で、過酷な労働をさせられていた私は実際に見たこともないけど。
憧れを抱く余裕もなかった。
頰を染めて目を泳がせるジョングクさん。
JK「俺たち鬼には結婚式っていうものはないんで、代わりに俺のモノだっていう証をつけててください」
おずおずと差し出された首飾りと微妙に目が合わないジョングクさんの顔を交互に見て、ゆっくり笑った。
『ありがとうございます』
こんなに優しいジョングクさん。
鬼のはずなのに、人間よりも温かい。
ジョングクさんが鬼だからこそ、私が人形の身分だったことを話してもいいかもしれない。
『私、言わなきゃいけないことがあるんです』
JK「はい」
目尻を下げて笑うジョングクさんに、人形の身分であったことを話すことができた。
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ゆ わ こ(プロフ) - もう最高すぎて今頭の中花畑状態です。 すごく面白くて誰も思いつかないストーリーで感動しました!他のお話も見させていただきます! (2018年12月3日 23時) (レス) id: 41ddd5c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - バンタンさん» 笑ってくれるなんてめっちゃ嬉しいです!笑っ ありがとうございます! (2018年9月29日 21時) (レス) id: 9e7a84e474 (このIDを非表示/違反報告)
バンタン(プロフ) - ホビ馬の被り物とか前代未聞wwwMANGかよwww想像するだけで面白すぎるwwww (2018年9月29日 18時) (レス) id: c2f943b7be (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 天然水さん» ありがとうございます!(≧∇≦)最高の褒め言葉です!とても嬉しいです! (2018年9月28日 6時) (レス) id: 9e7a84e474 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - Kanonさん» 了解です!検討しますね!少し出すのが遅くなると思いますがお待ちくださいm(__)m (2018年9月28日 6時) (レス) id: 9e7a84e474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴葉 | 作成日時:2018年5月5日 12時