【魔主役】先輩と脅威 (ページ6)

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モヤモヤページ6

先輩の前に立ちはだかるゾムは考えていた。
(なんも言うことねぇ〜)
先輩の交友関係についてとやかく言える筋合いはないし、先輩の顔についても何も知らない。悪魔だが、多少の倫理は持ち合わせる良い子だった。悪魔だが。

けれども、先輩が知らない人と仲良くしているのはもやもやする感じがする。
もやもや？なんで？

｢最近、先輩を見るともやもやするんや！｣

｢あら、そう｣

｢なんで？｣

｢私に聞くことかしら｣

たしかに！とゾムは思った。そして我々師団、シャオロン達の所へ戻った。

｢なんで？｣

｢そりゃあお前、恋やろ｣

恋？2人が惹かれ合うアレ？

たしかに！とゾムは思った。

｢せんぱーい！恋らしい！｣

｢そう、つまり？｣

｢先輩！好きや！｣

｢そう｣

｢先輩は？｣

｢私は…普通かしら｣

ズコーッ！がその場にいたクラスメイト達の効果音として正しいと思う。我々師団といえば、全員大笑い。

｢けど…俺のお嫁さんになるなら強くないとあかんなぁ｣

とゾムは呟いた瞬間、先輩の顔面に爆弾を直撃させた。

｢先輩♡遊ぼ｣

｢コイツ………｣

先輩、キレる。