【魔主役】先輩と脅威 (ページ4)

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ポカポカページ4

「クラスメイトと仲良くなれない？」

我々師団に珍しく相談に来ていた人の悩みである。
相談者はクラスのまとめ役的存在に固執しており、まず全員と仲良くなろうと画策していた。順調にクラスメイトと仲良くなれた。1人を除いて

「うん、その人ずっと怒ってる雰囲気があって…」

「なんや悪周期か？」

「初期シャオロンみたいやな」

「その人の怒りを取り除いてあげて欲しいんだ」

俺とキャラ被りはアカン。とシャオロンの一声で師団の1年生組が例の生徒と接触し、解決しようという算段だったのだが……

「あの人だよ」

相談者と一緒に教室の扉から覗いて様子を見ていた1年生組。相談者が指し示した、その人とは________

｢｢｢先輩だぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！｣｣｣

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「ということで"先輩の人間性を変えよう"の会結成〜〜」

「わー」「ドンドンパフパフ〜」

律儀に大きな紙に書かれた｢先輩の人間性を変えよう｣という文字。
そして当の本人は_____

「先輩は？」

「さあ？」

場所は変わり、空き教室。

「感謝してください」

「おー」

適当な返しをしてくる青い奴。らっだぁ先生。
アスレ師団の先生らしいが、大抵どこかしらを怪我して血を流している。
今日はたまたま偶然会って、先生が怪我に気づいてないっぽかったので手当てをしてやっている。

「お前…(見かけによらず)優しいな……」

「…あ、アザス……」

副音声が聞こえたような…。褒められたのは嬉しいが…。

「え、照れた」

「そりゃまあ…」

「お前そんな表情もできたんだな」

「なんかキモい」

「ハァ？」

手当てを終わらせて消毒液をポケットへ入れる。

「なんで常備してんの？」

「やんちゃな後輩ができたもので」

「えーいいなー青春〜」

ハンッと鼻で笑ってやる。

「お前は同類だと思ってたのに」

「誰が陰キャですか」

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青い奴の手当てのおかげで師団に行くのが遅れたが、皆何をしているのだろうか。とか思いながら師団室の扉を開ける。と皆が土下座をしていた。私に向かって

「なんかすみませんでした」

「先輩はそのままでいて」

「先輩…すきぃ…」

「表情筋がツンデレなのか？」

なんだなんだこれは。訝しく思って眉間にしわが寄る(すでに寄ってる)。

「あ、先輩ちょっと機嫌悪そう！」

あ、ボンベくんすごい。顔から気持ちを読み取られるなんて初めてされたかもしれない。