あざとい天使。(緑) (ページ7)

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『よし、じゃあおやすみ』

あの後私もお風呂に入って、結構良い時間帯。

そろそろ寝ようと寝室に向かおうとすると呼び止められて。

「ねえ、俺もベッドで寝ちゃダメ？」

ってまた小首を傾げて問われる。

『え…今朝寝る時ソファーでいいって言ってたじゃん』

「でも昨日ソファーで寝てみて思ったんだけどさ、やっぱり俺身長デカいからソファーだと体が痛いんだよね……」

確かに亮平は背が高い。180cmあるかないかくらい…かなあ。

ソファーに寝転ぶ図を想像しただけで窮屈そうなのはわかる。

『……ん〜〜、わかった。仕方ないから今度ベッド買ってあげるからそれまで我慢して？』

物置部屋を片付けたらベッド置くことくらいはできるかな…なんて考えてたら

「いやいや！それはさすがに申し訳ないよ！わざわざ買うのは、ね？別に手出したりとかしないから！」

って即座に否定される。

『そりゃ手出されたら追い出すけど』

…絶対朝の"ソファーで寝る”発言の時からちゃっかりベッドで寝る気だったな…と思いつつも、確かにもう1つベッドを買うのはお金もかかる。

「お願い…！俺寝てる時大人しいから…！」

両手を胸の前で合わせてじいっとお願いされる。

ソファーで正座してこちらを見上げてるから、自然と上目遣いで。

『ええ………うーん……ほんとに、手出したら追い出すからね。それは守ってね？』

「もちろん！」

渋々許可を出すと、"やった〜！”とルンルン私より先に寝室に向かう亮平。

私が許可出すって確信してたな…？？？

だけど嬉しそうな亮平の顔みたらもう何も言えなくて、仕方なくそのまま就寝することに。

1人にしては大きめのベッドだったからなんとか2人で寝ることが出来て。

宣言通りちゃんと私から距離は保って寝てるみたいだから、まあ仕方ないか…。

にしても、誰かと一緒に寝るなんてひさしぶりだなあ……

なんだかちょっといい夢が見れそうかもしれない。