あざとい天使。(緑) (ページ3)

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『とりあえずいろいろルール決めましょう』

「お〜〜」

胸の前で小さく拍手する阿部くん。いやだからあざといんだって。

『まず、敬語は取ろう！一緒に暮らしていくならその方が楽でしょ。気軽に名前で呼んでくれていいから。阿部くんなんか呼ばれたいあだ名とかある？』

「ん〜特にないです…あっ、ないかな」

『じゃあそのまま亮平って呼ぶ』

「うん、わかったA」

おおう、順応早いな。

『それから、ここに住む条件として最低限の家事は手伝ってください。でも出来ないことわからないことあれば無理しなくてよし』

「ふふ、わかった」

『後は〜〜…んー、お互い変な気は使わないこと。最低限のマナーとかはあるけど…でもよそよそしくしてたら寛げないから』

「優しいね」

『ま〜、家だしね。ここは』

目をパチパチさせてそういうあべく…亮平。

仮にも家となった場所で寛げないのは嫌でしょ？

家は1番の癒しの場所であるべきだからね。

『とりあえずそのくらいかな。また思いついたら随時付け足していこう！…よし、じゃあ今日の午後亮平の必要なもの買いに行こっか』

亮平がどこから来たのかとかなんで家がないのかとか、気になることはたくさんあるけど

一緒に住むからには仲良くなりたいし安心出来る場所でありたい。

とりあえずこのままだと暮らしにくいだろうし、必要最低限のものは買いに行かなきゃ。

ちょっとだけのんびりしてから近くのショッピングモールへと2人で向かった。