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正面から飛び出して監督や他のやつらにバレると面倒なので、一階の窓からスパイみたいに忍び出て裏門から飛鷹たちを先回りする。
尾行した先では飛鷹と中坊たちがなにやらもめていた。
どうやら中坊たちは飛鷹にチームに戻ってきてほしいらしい。それを飛鷹は冷たく突っぱねた。
元ヤンが日本代表選手…か。
粗を探せばいくらでも問題が出てくるかもしれない。
飲酒、喫煙、暴力事件。
そうなればイナズマジャパンの評判も信頼もがた落ちだろう。最悪出場停止なんてこともあり得る。
「調べてみて損はないか…。」
中坊たちと別れ、合宿所に戻る飛鷹に偶然を装って後ろから話しかける。
「よーお、飛鷹くんなにしてんの。選手は外出禁止じゃなかったっけ。」
そう言うとチラリとおれを見て飛鷹は少し驚いたように目をぱちくりさせた。
「あんたは…掃除のバイトの。」
「そーそ。覚えててくれた？」
盛り盛りの髪型にすらりと細長い身体が特徴的だ。手首とか、おれより細いかもしれん。
「別になんでもないですよ。あんたは？」
「洗剤切れちゃって買い出し。」
怪しまれないよう急いで買ってきた詰め替え洗剤の入ったビニール袋を飛鷹に見せる。
「てかさー、さっき一緒にいた奴ら後輩？」
さりげなくそう聞けば飛鷹は歯切れの悪い返事をする。
「ああ、まあ…。」
「どこの学校なん？」
「…聞いてどうする。あんたには関係ないだろ。」
飛鷹は冷たい。おれらの間に分厚い壁が見えるようだ。そういうところ、兎として最初に出会ったころの明王に少し似ているかも。
「え、ただの雑談じゃん。教えてくんないのー？まあいいけど。」
そう言うと飛鷹は一度おれをちらりと見てまた視線を前へ戻す。
その瞬間、一瞬だけ、ぼそりとやつは中学名を溢した。
「ん、何か言った？」
「…いや、何でも。」
聞こえなかったふりをした。当然おれはそれを聞き逃してなどいない。はじめて聞いたその中学名を、バレないよう即座に携帯へメモる。
怪しまれないためにそのまま合宿所につくまで飛鷹と雑談を続けた。サッカーの話題をふればやつはまた歯切れが悪くなる。どうやら基本的な知識すらまともにもっていないらしい。
こいつ、紛れもない初心者だ。どうしてこんな元ヤンが、日本代表選手なんかに選ばれたんだろうか。
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19 - 星猫さん» 優しい…ありがとうございます。イナズマイレブンシリーズはアレスとオリオンも含めて全部みました！同じlevel5作品だと妖怪ウォッチも好きです(^_^) (2021年9月8日 12時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのｐｃがしました。また高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月8日 11時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
19 - 星猫さん» ありがとうございます！！嬉しい、、自給自足ですが励みになりました。今後も1日1更新、書き殴り続けますので暇つぶしにでも見ていただければ^^ (2021年9月7日 22時) (レス) id: 39de8a0c35 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：19 | 作成日時：2021年8月30日 21時
