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鬼道はどうもおれと明王が組んで何か企んでいるのだと勘違いしているらしい。そりゃあそうだ、鬼道は帝国の仲間を利用して潰した不動のことをずっと警戒している。
ああ、ピンチだけどある意味これ、チャンスかも。泣いた赤鬼的なさ。
「…お前たち二人は仲間じゃなかったのか。」
「な訳あるか。利用してるだけだよ、真帝国の件もお前らは明王がやったことだと思ってるのかも知んないけど、あれおれの差し金だから。分かる？おれが明王をエイリア石で洗脳したの。」
言っていることは概ね事実だ。佐久間たちを巻き込んだのは明王のアイデアだったかもしれないけど、そのときの明王は決して正気ではない。元凶はおれだと言っても過言ではないだろう。
真帝国という言葉を聞くと鬼道の顔は一層険しくなった。影山の顔でも思い出したのかな。
「もう一度聞く、お前は何を企んでいる。」
「…お前らを潰すこと。」
「何故だ。俺たちに何の恨みがある？」
「お前らの邪魔したら大金くれるってやつがいたからその話に乗っただけ。…まあ、ばれちゃったからその話も今ダメになったけど。」
「どういうことだ。エイリア学園との戦いにも関わりがあって…。お前には聞きたいことが山ほどある。お前を操っているのは誰だ、まさか…。」
影山か、ときっと鬼道は言いたいのだろう。ここで影山の存在までバレるわけにはいかない。
「世の中にサッカー嫌いの金持ちなんていくらでもいるよ。中坊が活躍してんのが煩わしかったんじゃねーの。」
これ以上会話を続けるのは危険だ。核心に迫られる前に撤退しなければならない。
「まあこれで邪魔者はいなくなるし、解決じゃん。今日のことは二人だけの秘密だからね。じゃ、明後日の試合頑張ってね。」
それだけ言い残して窓から飛び出した。ここが一階で助かった。おれを呼び止める鬼道の声を背中に浴びながら、おれはとにかく走って走って走り続けた。捕まってはなるものかとがむしゃらに鬼道を撒いた。
道中、あのギラギラに襲われてコンクリートにゲロをぶちまけた。最後には見知らぬ空き地に転がって雑草の上に倒れこんだ。
カヒュ、ｶﾋｭ、と喉がなる。
ぼんやりとした視界に入った満月がやけに明るくおれを照らすものだから、もしも鬼道が近くにいたら見つかってしまうのではないかと不安になった。
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19 - 星猫さん» 優しい…ありがとうございます。イナズマイレブンシリーズはアレスとオリオンも含めて全部みました！同じlevel5作品だと妖怪ウォッチも好きです(^_^) (2021年9月8日 12時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのｐｃがしました。また高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月8日 11時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
19 - 星猫さん» ありがとうございます！！嬉しい、、自給自足ですが励みになりました。今後も1日1更新、書き殴り続けますので暇つぶしにでも見ていただければ^^ (2021年9月7日 22時) (レス) id: 39de8a0c35 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：19 | 作成日時：2021年8月30日 21時
