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「一つ聞きたいことがある。」
「ん？なに？」
「お前、AAって知ってるか。」
「え”っ。」
つい、素っ頓狂な声をあげてしまえば明王は尻尾を出したと言わんばかりに質問攻めを始めた。
「やっぱり、エイリア学園に関わっていたな。」
「えっと、ん？」
「お前知り合いか。」
「えー…。」
「なんかお前、Aに似てるんだよな。だがAには兄弟はいなかったはずだし、ましてや双子の兄弟もいない。」
「ちょ…一回落ち着けって。」
「どうしたんだよ、兎クン？」
気がつくと明王おれの目の前まで詰め寄り、獲物を食らう獣の如くこちらを見下げていた。
あっという間に追い詰められてしまっておれは、うまい言い訳が見つからない。
必死に頭を回転させて導き出した答えも
「…い、いとこなんだよねー。」
「嘘つけ。」
バッサリと切られてしまう。
その瞬間おれは両手首を掴みあげられ、壁際に強く押さえつけられた。
心臓が怖いくらいバクバク言って冷や汗が喉元を伝うのを感じた。
「…おれからAAのことを聞き出してどうするつもりなんだよ。」
「それはお前には関係ねえ。」
「復讐でもすんの、お前の家族をめちゃくちゃにしたこと。」
一番聞きたくなかった、こんなこと。勢いに任せて口から出してしまった。
もしそうだと明王が言ったら…どうしたらいいんだろう。
「…お前、そのことまで知ってんのか。」
ぎり、と手首を掴む力が一層強くなった。痛い。明王の目が怖い。
「答えろよ、Aのこと恨んでるんだろ！」
今押し負けたらダメだと、明王を睨み返して強く言った。
すると、明王の握力が少しだけ緩んで…何かを言いかけて、やめた。
「…あんま大声出すんじゃねえよ。」
そう言っておれの手を離してベッドに寝転ぶ。
「…Aに会ったらどうすんの。」
もう一度、そう問いかけると明王はガラにもなく、弱々しく「分かんねえ。」と呟く。
「ただ、話がしてえんだよ。」
明王の背中が初めて小さく、ひどく怯えたように見えた気がした。泣きそうになった。
明王、おれ、…お前のこと分かんないよ。
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19 - 星猫さん» 優しい…ありがとうございます。イナズマイレブンシリーズはアレスとオリオンも含めて全部みました！同じlevel5作品だと妖怪ウォッチも好きです(^_^) (2021年9月8日 12時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのｐｃがしました。また高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月8日 11時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
19 - 星猫さん» ありがとうございます！！嬉しい、、自給自足ですが励みになりました。今後も1日1更新、書き殴り続けますので暇つぶしにでも見ていただければ^^ (2021年9月7日 22時) (レス) id: 39de8a0c35 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：19 | 作成日時：2021年8月30日 21時
