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「 終わった〜!! 」
職員室に提出してくれた福本くんが戻ってきた。やっぱり、声は大きいんやな。
もう用事は済んだし、荷物を詰めて福本くんにじゃあ、と言って教室を出る。
「 え、ちょっ……! 」
ダッシュで追いかけてきた福本くんが私の横につく。当たり前やけど、一緒に廊下を歩くのは初めてだ。
「 …何? 」
「 え、せっかく仲良くなったんやし話そう?! 」
…私たち仲良くなったん?福本くんの顔を見上げれば、やっぱりにこにこしてる。
「 別に話すことないっていうか… 」
「 俺が話したいの!…家どっち方面?送ってく 」
「 は?いや、大丈夫やから 」
「 俺のせいで遅くなったんやし!ええから、言うてみ! 」
しぶしぶ自分の最寄の駅を伝えれば、
俺と同じ方面やん!なんて、ああ、さらに面倒くさそう。
「 …福本くんてさ、友達多いやんな 」
「 え?…まあ、けど、仲良くなりたい子とは全然 」
意外やなあ、って思った。福本くんはすぐ人の懐に入っていくイメージやったから。
「 やけど、今日仲良くなれた!嫌われてないみたいでよかった〜 」
え、と思って彼の顔を見ると、Aさんのこと、って微笑む。
不覚にも、ドキッとしてしまう自分がいた。
「 ……思ってたより福本くんええ人やね 」
「 …え、 」
「 はよしないと、電車乗り遅れるで 」
自分が恥ずかしくなって、固まる彼を置いて歩く。後ろから走ってくる福本くん、
「 Aさんギャップ半端ないね!! 」
そう叫びながら追いかけてくる福本くん。
やっぱり私は、彼がニガテだ。
熱くなる頬を抑えながら、
福本くんと電車に揺られながら帰った。
Fin.
アンケートの末澤人気に
ただただ驚く作者…
次からとりあえず投票多い人から
短編書きたいと思います
(被りも含めて)
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ゆい(プロフ) - こじけんだいすきなんでお願い出来ますか?あと良ければ大谷怜爾くんもかいてほしいです!更新楽しみに待ってます♪ (2017年2月7日 1時) (レス) id: 439000d283 (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ。(プロフ) - trskさん» コメントありがとうございます…!また晴太郎くん書かせていただきますね! (2016年12月19日 22時) (レス) id: a957d409db (このIDを非表示/違反報告)
trsk(プロフ) - 私、晴太郎担なんですけどほんと晴太郎の話面白かったです!またまってます!! (2016年12月19日 18時) (レス) id: 43e735b034 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナセ。 | 作成日時:2016年10月29日 23時