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瞬間頭が真っ白になって、何も考えられなくなる。言葉が出ずに彼の横顔ばかりを見ていると、前だけを見つめていたその顔が私の方を向いた。
『 …一目惚れっていうんかな。転校してきて、先生にあそこ座れって言われた時Aの隣でさ。話すうちにどんどんAが俺の中で大きくなっていって………ずっと俺の横で笑ってて欲しいって、思った 』
丈くんは眉を下げて息を吐きながら、震えるように笑った。
きっと、今までの私だったらひとつ返事で私も好きだと叫んでいた。でもそれができないから、伝えられないから、心の中が苦しい。丈くんのことが好きなのに。大好きなはずなのに。私も、一目惚れだったって。
言葉に出来ない自分がどうしようもなく、嫌になる。
『 でも最近さぁ、気付きたくないのに気付いてまうねん。…好きだから、ずっとAのこと目で追ってると 』
「 ……どういう、 」
『 幼馴染なんやって？…最近よくいる、末澤ってヤツ 』
どくんと、心臓が波打った。息が詰まるようで、呼吸が出来なくなりそうなほどに鼓動は休むことなく速まる。どうしてか彼にだけは知られたくなかった、そう思っている自分がいて。丈くんの瞳がわずかに暗くなり、その中に含まれる感情に気付きたくなくて、思わず俯いてしまった。
『 …何その反応、当たってるやろ？ 』
「 スエは…、ただの、幼馴染で…っ 」
『 …ただの？ 』
「 …っ、 」
『 ………頼むから、期待させんなやッ…！ 』
グッ、と両肩に力が加わった。揺さぶられはっとして見上げれば、そこには見たことない顔を歪ませて少し怖い顔をする丈くんがいた。
抗った声は耳にじんわりと残り、遠い空へと吸い込まれる。丈くんの目を、彼の綺麗な瞳を見るのが怖くなった。
『 Aが他のヤツを目で追ってるとムカつく、俺だけ見てればいいのにって思う。…でも、それでもAが好き 』
私の肩を掴む、丈くんの手が震える。
無性に、泣きたくなった。
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山田さんちのきりたんぽ(プロフ) - めっちゃキュンキュンします！丈くんも、スエ様も、どっちもカッコイイですm9(+ゝω･´+)ｶｯｺｲｨ───ｯ☆これからも更新頑張ってください(*｀･ω･)ゞ応援しています！ (2018年8月31日 10時) (
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作者名：ナナセ。
| 作成日時：2018年8月30日 20時
