海の泡

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「お風呂とタオルありがとうございました。」


借りた洋服を着てお風呂場から出た。





「いえ！あ、コーヒー飲めます？」

「入れたので飲んでください」




風呂入ってくるのでくつろいでてと
男性は言った





通された部屋には

ギターと観葉植物とソファ

男の部屋って感じがする



そして一番目に留まったものは



「綺麗…」

思わず口にしてた



壁にはたくさんの写真が
飾られてあった



海の写真

朝陽

夕陽

空や人の写真もあったり



コーヒーを片手にしばらく眺めていた。









「あ、見てくださってるんですか」



男性は頭にタオルをのせて恥ずかしいな〜と
少し照れながらお風呂から出てきた



「これ自分で撮ったんですか？」


「はい、カメラが趣味で」

素人なので上手くないっすけど
なんて謙遜する



「全然。素敵だなと思って見てました」




人の写真も

真剣な表情だったり
笑顔の写真だったり


撮る写真から人の良さが出ていた




「あっすみません。申し遅れました」

と言って名刺を差出してきた




「松倉…海斗…さん」




下の名前を見て驚いた

漢字は違うけど







同じ名前









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