海の泡 (ページ1) - 小説

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AM 06:06

『まもなく江ノ島～…』

仕事終わりに始発で向かった。

電車のドアが開くと

潮の香りと波の音がする。

この瞬間が好きだ。

「……寒っ」

春先でまだ少し肌寒くて身震いして

重たくて嫌いなヒールを脱いで

海から昇る朝陽を見ながら

1人歩いていた。

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作者名：いろは | 作成日時：2021年2月21日 13時