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今日も彼は変わらずいるだろうか
防波堤を見ると
朝陽を待ち続けて
ファインダーを覗く彼がいた
そんなに経ってないのに
長年会ってないかのような感覚
恐る恐る近づいて
「海斗」
バッと振り返る海斗に驚いた
「…傘取りに来た」
「…あっ…あ、そっか。そうだよね。」
店にあるから、ちょっとまってという彼に
「嘘だよ」
「え、なに?うそ?」
「海斗に聞きたいことあって…」
困惑してる彼に聞いた
私の過去は消えない
してきた事も
されてきた事も
一生背負って生きてくし
たまに泣くと思う
.
「そんな私の過去…、
これからの未来を
一緒に背負ってくれる?」
困惑した表情から
満面の笑みに変わって
「…喜んで!!!!!!」
抱きしめられた
「私、海斗といると幸せなの」
「海斗の事が好きなの」
ずっと言えなかった言葉が
次から次へと出て
一緒に涙も溢れた
「めっちゃ嬉しい……」
ぐっと抱きしめられるのが強くなる
.
大好きな朝陽と
潮風と波の音に
包まれながら
「A…」
海斗の顔が近くなって
キスをされた
これからたくさんの
綺麗なことも
楽しい事も
辛い事も
悲しい事だって
海斗と一緒に。
海斗のことも
背負えるように。
何があっても乗り越えられるように
.
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作者名:いろは | 作成日時:2021年2月21日 13時