27 ページ27
.
今日はいつもより携帯の通知が
早く鳴ったみたいだ
Aが携帯を見るなり
さっきまで笑っていたのに
今までで1番悲しい顔をした
「今日、夕方まで一緒にいていいかな?」
今見た表情とは裏腹に
可愛い事を言ってきた
断る理由なんてない
朝から開いてる
海のすぐそばのレストランのテラス席で
潮風にあたりながら
パンケーキを食べた
「美味しい!」
今までで無表情で食べていた君が笑顔で言う
「そっちの少しちょうだい」
心の距離がさらに近くなって
「え、美味しくってあげられない」
なんて冗談を言われるようになっていた
「待って今大口開けてる写真撮ったでしょ?!」
「パンケーキくれないから仕返し」
「消してー!」
ふざけ合っては笑う
楽しい時間が流れた
無邪気に笑う君が可愛くて
さっき見せた悲しい顔を
俺は忘れてしまっていた
君がどんな気持ちで
今この時間を過ごしてるかなんて
知る由もなかった
.
781人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いろは | 作成日時:2021年2月21日 13時