結婚したい人1 ページ39
�睫擇気鵑�ラジオで、結婚した女友達が旦那の話ばっかり、なのを聞いて妄想したお話。結構昔のカレンダーについてたインタビューのネタも入ってます。
tk side
「全くやってらんねぇよ。」
そんな言葉が口から漏れる。30を過ぎてくると、周りはどんどん結婚しだす。それは喜ばしいことだし、めでたいこと。だけど、やっぱり結婚するとどうしても家庭が中心となって遊べなくなるし、遊びに誘いにくくもなる。遊んだら遊んだで女子は旦那の話、男友達でさえも子供や嫁さんの話が多くなる。
それでも1番仲のいい友達たちが独身のうちは良かった。だけど、地元のいつもつるんでた友達たちが結婚して、いよいよ残ってる人数の方が少なくなってきた。残ってる奴らもみんな彼氏彼女もち。まぁ、喜ばしいことなんだけどね。
でもやっぱりどこか寂しくて。。。置いてけぼりを食らったような気がしていた。そうやって1人で飲んでたら携帯が震えた。
"伊野尾慧"
え？伊野尾君？電話に出ると、
「あ、たかきぃ？何してるの？」
と、少し陽気な声が聞こえてきた。これは飲んでたな。
「え？今1人で家で飲んでるよ。伊野尾君は？」
「俺も飲んでたんだけどさ。一緒に飲んでたやつ嫁さんに呼び出されて帰っちゃって。飲み足りないから電話しちゃった。」
お、ここに、俺と似たような境遇の奴がいる。って思ったのもあいまって、
「じゃあうち来て飲む？」
と声をかけた。
「え？行っていいの？やったぁ！」
そう言って電話が切れた。
伊野尾君とは気兼ねなく飲める仲。今だってこれから伊野尾君と飲めるのかと思うと嬉しい。特にここ最近2人で飲む機会も減ってたから。自然と胸が高鳴る。
程なくして伊野尾君が我が家にやってきた。
「酒とつまみ買ってきたよぉ〜。」
と言って俺に手渡す。
「お！気が利くね！」
「でしょー。ってか�睫擇鵑禅廚靴屬蝓�」
と言ってお邪魔します、と丁寧に挨拶して入ってくる。
こういうところ、本当に育ちがいいんだなって思う。
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作者名：choco | 作成日時：2023年1月25日 11時
