髙木さんと伊野尾さんの短編集3 (ページ25)

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目が離せない1 ページ25

インライで伊野尾さんがスタッフと打ち合わせをしてて遅れてることを髙木さんだけが知っていて伊野尾さんを呼びに行ったことから妄想したお話。髙木さんと伊野尾さん付き合ってません。

in side

髙木はいつも、なぜか気がつくと俺の隣にいてくれる。特に俺が落ち込んだり、寂しかったり、嫌なことがあった時に。それを察したかのように気がつくと隣にいてくれる。

　でも髙木はそこで陳腐な言葉で俺を慰めたりしない。ただ黙ってそこにいてくれる。だから俺は話したい時には髙木に話すし、話したくない時には何も話さない。

　俺が何も話さない時は全然関係ない話をして和ませてくれる。気が付いたら俺はいつも髙木の隣で笑ってる。

　人に自分のことを話したり、相談したりすることが苦手な俺は、周りからミステリアスとか、何を考えてるのかわからないって言われがちだ。でも髙木は違う。いつの頃からか俺の1番の良き理解者で、俺が相談できる数少ない相手だ。

　髙木はそうやって、俺がどこにいても、何をしてても、いつも必要な時に見つけ出してくれて、そばにいてくれる。

「伊野尾君。打ち合わせ終わった？インライ始まってるよぉ〜。みんな伊野尾君のこと呼んでるよ。」

と髙木が俺を呼びに来てくれた。ってか何で俺の場所わかったの？

インライが終わった後、知念が髙木に、

「雄也ー、いのちゃん呼んできてくれてありがとう。でも何でいのちゃんがいる場所わかったの？」

と聞いた。

「え、だって伊野尾君、スタッフに呼ばれてたから。」

「雄也っていのちゃんのことよく見てるんだね。」

と知念が髙木に言った。

「僕もいのちゃんのこと見てる方だと思うけど雄也には負けるわ。」

って知念が言ったら、

「ふはははは。」

って笑ってた。