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花火は後ろで鳴っていたけれど、勝利の家に向かった。
勝利のお母さんは一足先に東京へ戻っていたことを知っていたから。
「A…ずるいこと言ってごめん、
最後にAの全部おれにちょうだい。」
初めて見た、勝利の熱を持った男の瞳。
体がふるえた。
浴衣を少しずつ、まるで壊れ物を扱うようにしてわたしを脱がしてゆく。
ふるえるわたしに大丈夫だから、
と呟いた言葉はわたしに?
自分に言い聞かせた言葉?
でもそんなことどうだってよかった。
自分の体がこんなに淫らなんて知らなかった。
勝利の指が巧みにわたしの体の知らない部分を引き出して、2人は1つになってのぼりつめて果てた。
初めては痛いと聞いていたけれど、愛しさでいっぱいだったから大丈夫だった。
エアコンを付けているはずなのに暑くて、
勝利の汗がわたしの体に落ちた。
このまま溶けあって1つになってしまえば幸せなのに、なんて思った。
クライマックスに近づいている花火はどんどん音とともに激しさを増していて。
この花火のことを一生忘れないだろう、
勝利のことをわたしが忘れないように。
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うみ(プロフ) - みみさん» ありがとうございます!わー励みになります(*^^*)!更新頑張りますね! (2017年9月20日 22時) (レス) id: fd193a6e8e (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 切なくて今一番はまってます!更新楽しみにしてます (2017年9月20日 21時) (レス) id: 70d3780250 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます。嬉しいです!これからも頑張ります(*^o^*) (2017年9月17日 9時) (レス) id: fd193a6e8e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 言葉が綺麗で引き込まれます!これからも頑張ってください (2017年9月17日 0時) (レス) id: a2613cb03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみ | 作成日時:2017年9月15日 23時