Blues21 ページ22
蒼「……お別れ、みたいだ。」
笑っているけど、その言葉を告げる声は悲しげだった。
瑠『待って!冗談でしょ?ホントのことじゃ』
蒼「ごめんな…」
冗談なんかじゃない。彼は本気だったんだ。
何か言わなくちゃ、何か言葉を伝えなくちゃ。
いや、消えるなんて駄目だ。止めなくちゃ。
そうこう焦っている内に蒼砥はどんどん薄くなっていく。
瑠『ねぇ、早く戻って!戻らなきゃ!駄目だよ、駄目。こんなことで消えるなんて…許さない!』
そう言っても、蒼砥は涼しげに笑ったままで…。
蒼「今度は俺が許されないのかよ。ハハッ」
瑠『笑い事じゃ…!』
蒼「瑠璃」
不意に蒼砥が真剣な表情をして、私の名前を呼んだ。
蒼「いつも歌ってたあの唄、聴かせてくれない?」
瑠『は?何言って』
蒼「お願い」
瑠『……わかったよ』
瑠璃『その代わり、歌い終わったら早く帰ってよね!』
ああ、勿論!と嬉しそうに答える蒼砥。
そして私は歌い始めた――あの唄を。
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旅人のコハク(プロフ) - エリジャさん» はわわわ!ありがとうございます!いえいえ、滅相もございません。読んで頂けて嬉しい限りです。こんな私でも参加させて頂ける場があることに感謝です。ご感想ありがとうございました。 (2017年5月19日 22時) (携帯から) (レス) id: 4de78cbbbc (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - こんばんは。この度はイベント参加ありがとうございます!読ませていただきました。とても面白かったです!特にラストは感動ですね!!その文才を分けてほしいくらいです……笑。これからも頑張ってください。改めてありがとうございました!! (2017年5月19日 22時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:旅人のコハク | 作成日時:2017年2月14日 23時