Blues12 ページ13
君はどうしてそんなに無邪気に笑えるのだろう。
きっと誰にも言えないような辛いものを抱えているはずなのに…。
蒼「本望って…じゃあ、お前は死にたいのか?」
瑠『えぇ。』
あっさりと返された返事。
当たり前だと言うかのように。
蒼「親御さんは知ってるのか?病気のこと。」
瑠『教えるわけないじゃない。教えたってきっと―…』
ビュゥゥゥウ―
その先は聞こえなかった。
突風によって、その声は遮られてしまったから。
否、彼女自身が聞こえないように小声で言っていたのかもしれない。
蒼「…生きるのがそんなに嫌なのか?」
瑠『さぁ?そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないし。』
曖昧な答え方をして彼女はベンチから立ち上がる。
瑠『さて、そろそろ帰らないと。寒いしさ。君も早く帰ったら?』
長話はもう終わり、と言って微笑む君。
多分、あまり詮索されたくないんだろう。
蒼「あぁ、俺も長くはいられないからな。」
瑠『助けてくれてありがとう。それじゃ、またね。』
その日はそれで別れた。
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旅人のコハク(プロフ) - エリジャさん» はわわわ!ありがとうございます!いえいえ、滅相もございません。読んで頂けて嬉しい限りです。こんな私でも参加させて頂ける場があることに感謝です。ご感想ありがとうございました。 (2017年5月19日 22時) (携帯から) (レス) id: 4de78cbbbc (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - こんばんは。この度はイベント参加ありがとうございます!読ませていただきました。とても面白かったです!特にラストは感動ですね!!その文才を分けてほしいくらいです……笑。これからも頑張ってください。改めてありがとうございました!! (2017年5月19日 22時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:旅人のコハク | 作成日時:2017年2月14日 23時