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数日後、久しぶりの定時退社。
急いで着替えてメイクを直して、またドタバタ家を出た。
『ごめん、おまたせ…！』
「ん、全然。行こっか。」
『おねがいしまーす。』
マンションから少し距離のある、人通りの少ない道に止まっていた車に乗り込んだ。
『はいこれあげる。』
息を整えながら、お決まりの飲み物を渡す。
「お、ありがと。いつもいいのに。」
『樹くんこそ、毎回こっちまで迎えに来てくれなくていいよ？私が樹くんの最寄り駅行った方が早いし。』
「俺が
信号で止まっている間、ハンドルを叩いて訴えてくる樹くん。
あーあー、クラクションなっちゃうでしょ！
でもそんなに駄々こねられてもねぇ...。
『教えたら絶対来るでしょ。』
「当たり前じゃん。せっかくなんだから会いたくね？」
『だから嫌なんだって...。』
「平気だってー。」
危機感がないのか、自信があるのか...。
どっちでもいいけどアイドルとは思えない...。
『そういえばどこ向かってるの？』
「あ、話逸らした。」
『逸らしてない。』
「ま、ナイショだけど。」
『なんでよ教えてよ。』
「だーめ、着くまでひみつでーす。」
『.........。』
「颯も気に入ると思うからさ、な？」
...その優しい顔すればなんも言い返せないって分かってやってるでしょ。
わざと不満げにはぁーいなんて返事をすれば、
「ん、いーこ。」
と、撫でてくれる大きい手が心地いい。
髪を梳くような感覚に集中してたら、なんか、眠くなってきたかも。
「......寝てないの？」
『ん、最近忙しくて...。ごめん...。』
「いーよ、着いたら起こすから寝てな。」
涼しい風と、鼓膜を震わす低い声が心地よくて。
髪を撫でる手を感じながら目を閉じた。
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な ず な *(プロフ) - Chocoさん» コメントありがとうございます！返信遅れてしまい申し訳ないです🙇♀️turning pointはこだわってページを作ったのでとても嬉しいです！ご指摘の通り重複していましたので修正しました。これからもよろしくお願いいたします！ (12月31日 22時) (
レス) id: 330d3df44c (このIDを非表示/違反報告)
Choco(プロフ) - 1話に魅せられ楽しく作品を読ませていただいてます！そういうお話の構造だったら申し訳ありませんが「a life only of the once」からのお話に重複部分があると思うのですがこれは意図的な重複なのでしょうか？これからもお話の続きを楽しみにお待ちしております。 (10月25日 20時) (レス) id: a503f63cd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な ず な * | 作成日時：2023年2月23日 16時
