flap of a butterfly ページ4
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───2021年4月
『ねぇ、こことかどう？』
「んー。」
『ちょっと、聞いてる？』
「きいてるきいてる。」
いや、絶対聞いてないでしょ...。
『もー。拓真が同棲しようって言ってくれたから物件探してるのに。』
確か、もう少しで社会人2年目になる頃。
お互い仕事にも慣れてきて落ち着いたし、
忙しくてなかなか会えないなら一緒に住もうって言ってくれた。
それにあたって、家族のこともちゃんと話さなきゃななんて自分でも心構えはしてたけど。
録に会えないまま時間だけが過ぎて、話は全然進んでないまま。
だから仕事終わりに家まで来てもらったのに。
さっきからスマホに夢中で私の話は耳に入ってないみたい。
「ごめんごめん。で、どこ？」
『ここ。駅とかスーパーも遠くないし、家賃も2人で割ったら安めじゃない？』
「お、ほんとだ。じゃあそこで。」
私が提案した物件を確認したら、すぐソファで寝転んでまたスマホ。
...なんか、やな感じ。
『...拓真は何か希望とかないの？』
「俺は特に...。好きなところ選んでいいよ。」
私に合わせるってつもりで言ったのかもしれないけど、私には"どうでもいい"にきこえる。
...私がひねくれてるのかな。
『じゃあいつ空いてる？』
「ん、なんで？」
『なんでって...、内見行かないの？』
「あー、内見ね。......一応行くかぁ。」
そんな面倒くさそうに言わなくてもいいじゃん、とは思っても口には出さない。
「んー...、木曜は、ちょっと。大学の友達と約束があるからそこ以外で。」
『私も木曜は仕事からそのまま家族と予定が入ってるから...、土曜でいい？』
「わかったー。」
また聞いてるのか聞いてないのか、テキトーな返事をして、拓真はさっさと家に帰っていった。
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な ず な *(プロフ) - Chocoさん» コメントありがとうございます！返信遅れてしまい申し訳ないです🙇♀️turning pointはこだわってページを作ったのでとても嬉しいです！ご指摘の通り重複していましたので修正しました。これからもよろしくお願いいたします！ (12月31日 22時) (
レス) id: 330d3df44c (このIDを非表示/違反報告)
Choco(プロフ) - 1話に魅せられ楽しく作品を読ませていただいてます！そういうお話の構造だったら申し訳ありませんが「a life only of the once」からのお話に重複部分があると思うのですがこれは意図的な重複なのでしょうか？これからもお話の続きを楽しみにお待ちしております。 (10月25日 20時) (レス) id: a503f63cd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な ず な * | 作成日時：2023年2月23日 16時
