罪人には天罰を ページ1
好きなのに好きって言えない
だって私が好きな人は血の繋がったお兄ちゃんだから
近すぎるほど近いけど
それでいて1番遠いカンケイのような______
わたしは罪人
いつかわたしは天罰を受けるでしょう
でも今だけは無償の愛をください。
__________________________________________
松「愛美！早く学校いくぞ！！
今日こそは別々で行くなんて言わせないから
な！！」
「うん、でも私まだ時間かかるから先に行って。
お兄ちゃんも遅刻しちゃうよ」
松「いや、俺は……
愛美も急げよ！今日は朝礼あるから！」
「うん、ありがとう、お兄ちゃん」
こうして1人で登校するのももう3年も経つ
どうしてって言われると自分の気持ちに気付いてしまったから
でもお兄ちゃんは毎日毎日誘ってくれるんだ
もう私と一緒に行く理由なんてないのに
きっと私が1人になってしまうから
お兄ちゃんは本当に優しい
でも______
その優しさは私をいつも苦しめるんだ
続く
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作者名：碧 | 作成日時：2019年9月12日 16時
