イライさん家のメイドさん【第五人格】 (ページ10)

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９話ページ10

「・・・で、なんでイライ様がいらっしゃるんですか。」

「A、ちょっと冷たいよ？」

「いえ、いつも通りでございます。」

料理愛好会に野菜を届けに行くと、なぜかイライ様がいらっしゃった。

「(なにこれ、急な遭遇イベントやめてくれ～私の心臓が持たん・・・)」

「A先輩の言ってた主人ってこのフードの人なの？」

「そうだよ、エマちゃん。」

「え、私にもタメ口で話していいんだよ？」

「いえ、メイドと主人という関係ですから、このままで問題ありません。」

「えぇ～」

「ところでマイク先輩、どうしてイライ様がこちらにいるんですか？」

「Aチャンは相変わらずイライに手厳しいね～。ワケっていうのはね、イライに部費？会費？について相談してたんだよ。」

「Aにはまだ話してなかったけど、私は今年から生徒会の役員になってね。今は、各部活や愛好会の部費、会費の相談にのっているところなんだよ。」

「なるほど・・・。確か、愛好会は部活に比べて生徒会から出る費用が少ないんでしたよね？」

「そうそう。料理愛好会は、俺と幽霊部員のデミしかいなくてね。３人集まれば部活として認めてもらえるんだけど・・・」

この学校では３人未満は愛好会、３人以上は部活と決まっている。

また、愛好会と部活には支給される金額に差があり、部活の中でも人数に応じて金額が変わる。

「まぁ、俺らはゆる～い会だからね。そんなに困りはしないんだけど。」

「園芸部にも後で行くよ、部費についての要望はどの部活にも聞き行っているから。」

「どうです、先輩？園芸部の部費困ってますかね？」

「え・・・いや、特には・・・」

人前だからなのか、いつもより声が小さなアンドルー先輩が答える。

「ということなので、イライ様。私たちは大丈夫ですので、他の部に聞きに行ってくださいませ。」

「・・・Aと会う口実が・・・」

「何か？」

「いや、何も！」

イライ様には困る。

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マイク・モートン

・３年Ｇ組チャラい

・料理愛好会の会長

・園芸部とは育てた野菜を持ってきてもらい調理して食べる、という仲。

・最近の悩みはデミが来ないこと

デミ・バーボン

・３年Ｄ組授業中はいつも睡眠学習

・料理愛好会の幽霊部員

・洋酒入りチョコレートを食べるのが趣味