イライさん家のメイドさん【第五人格】 (ページ7)

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６話ページ7

今日は平日。

私もイライ様も私立第五学園に通っており、同じ学年ではあるがクラスは違う。

私はＣクラス。

イライ様はＡクラスでジルマン様も同じくＡクラスだ。

この学校のクラス分けはＢからＧまでは普通クラス。

Ａクラスのみが秀才、天才が揃うエリートクラスとなっている。

イライ様はとても頭がいい。ジルマン様も同じくだ。

私はというと・・・

「A、この間の宿題は大丈夫か？ちゃんと解けたか？」

「パトリシア～！！解けないこんなの～！」

「やっぱりか。」

この通りあまりよろしくないのだ。

「パトちゃん？教えて？？」

「その呼び方やめろ、A。じゃなきゃ教えないぞ。」

「はーい、パトリシア先生。」

昼休み、パトリシアに勉強を教えてもらっていると見慣れたイケメンが近づいてくる。

「A、勉強なら私が教えるよ。」

「大丈夫です。ご主人様のお手を煩わせるわけにはいきませんから。」

「でも・・・」

「大丈夫ですので。」

しょんぼりしながらＣクラスから出ていく彼を目で見送る。

「いいのか？愛しのイライ様だろ？」

「よくはないけど・・・主人とメイドは適切な距離を保たなきゃだから。」

「Aはそういうところ、変に真面目だよな。」

本当は教えてもらいたい。

でも、イライ様と近くにいると自分が上手くコントロールできない。

それに、イライ様にはフィオナ様がいる。

休み時間は婚約者同士仲良くしたいはずだから。

「A、顔に出てるぞ。」

「ごめんね、パトリシア。せっかく教えてくれてるのに。」

「いや、Aも色々大変だからな、わかっているよ。」

私の一番の親友パトリシア。

私の恋心を知っている唯一の人。

「ありがとう、パトリシア。」

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パトリシア・ドーヴァル

・Aの親友

・Aと同じクラスだが、クラスの中では頭が良い方

・Aのことが大好き(普段は出さない)