イライさん家のメイドさん【第五人格】 (ページ17)

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１６話ページ17

「Aちゃん！お昼ごはん一緒に食べよう！！」

「いいかな、パトリシア？」

「私は大丈夫。だけど彼はいいのか・・・？二人きりがよかったんだろう？」

「・・・そんなことないよ！！Aちゃんのお友達とも仲良くなりたい！」

「ノートン君ほんと可愛いんだから！」

「それなら、構わないが。」

パトリシアが一瞬変な顔をした気がした。

まぁ、パトちゃんは人見知りなとこあるからね！！

しょうがないか！！

『Aさ～ん、これ先生に渡してきてもらえるかな？私あの先生苦手で・・・』

いただきますの姿勢をとったところでクラスメイトから声がかかる。

「もちろんいいよ！！ごめんね、２人とも。先食べ始めてていいから！」

「わかった・・・」

「了解！待ってるね、Aちゃん！！」

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「Aちゃんいい子だね、やっぱりみんなから好かれてるのかなぁ？」

あぁ、疲れる。

Aちゃんがいないんじゃ、なんも楽しくないよ。

「なぁ、お前。」

「ん？僕？」

「Aに気があるならやめておけ。」

「えっ・・・どういう・・・。」

「その演技もやめろ。気持ち悪い。」

なんだ、こいつ。

「Aには幸せになってもらいたい。あいつには好きなやつがいるんだ。諦めてくれ。」

「・・・・・好きなやつ？」

「あぁ、お前に教える義理はないがな。それにお前は危険な香りしかしない。」

「わかったよ。」

「あぁ・・・諦めてくれたらそれで」

「イライ・クラーク」

「・・・っ！？」

「あぁ、やっぱりかぁ～。ひとつ屋根の下の男女。何も起きない方がおかしいよ～」

「お前・・・」

「カマかけるみたいでごめんね。でも大丈夫。」

「・・・何がだ。」

「君の大切なAちゃんは傷つけないよ。」

「僕が傷つけるのはA以外の人間だけ、だからね！」