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Another story まふまふが倒れた時の話。 ページ18

A




まふまふさんが倒れた。


しばらく会えてなかったし、
忙しいとは聞いていたけれど、



『出来れば、笑って会いたかった…』



沢山僕のことを見てくれているのに
僕はまふさんの過度な仕事に気づけなくって

自分の愚かさに涙が零れた。



「…なんで…ピース、が泣いてるの…」


途切れ途切れの声。
ぼやける視界の中顔を上げると、酸素マスクを外してたどたどしくも微笑むまふさんが居た。


『ちょ、看護師さん…!』


ナースコールを押して、起きたことを伝えると
廊下にいたマネージャーさんと看護師さんが共に入ってくる。









「もう、ほんと無理はしないでくださいってあれだけ…」

『心臓が原因で亡くなる方が親戚に多いのは、前々から知ってたんですよね…そこに重し乗せるみたいに負担かけちゃダメですって』



「ごめんね」と微笑むと僕の頭を撫でて、「Aは泣き虫だな…」と言うまふさんの手を僕は取り、少しそっぽを向きながら言った。




『ファンとして、同じプロとして、両方で心配しました…』




そういえば、まふさんは言った。



「気を引き締めないと、だよね」


と。


言いたいことが伝わって心が軽くなる。




「ファンのために、俺らは笑顔で、元気でいないと」







Fin.





作者から。


作中に入れようか迷った話です。
Another storyとなりましたが…

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作品ジャンル:泣ける話
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雨音 uto(プロフ) - なーなー。さん» 上から目線でしたら申し訳ありません。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 975f6eaeb1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 uto(プロフ) - なーなー。さん» 何を認めるかは自分次第ですが、どんな所でもいいです。強いところ、弱いところ、得意なこと。自分にスポットライトを当ててみてください。人は誰しも違い、違う心の素顔を持っています。これから先、なーなーさんの素顔が無いものにならないように。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 975f6eaeb1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 uto(プロフ) - なーなー。さん» コメント、ありがとうございます。これはただの私の独り言なのですが、人は色々な場面で違う仮面を被っている生き物だと思います。親の前、先生の前、友達の前。少しだけ、分厚いものでなく薄い仮面にしてみてはいかがでしょうか。少しだけ、自分を認めて上げてください (2020年10月29日 22時) (レス) id: 975f6eaeb1 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー。 - 一気読みさせていただきました。不登校でもいじめにあっているわけでもないものの、貼り付けた仮面で過ごしている自分にとって音楽は心の支えです。主人公と作者さんの前向きに努力する姿を見て自分も頑張らないとと思いました。素敵な作品をありがとうございました。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 3485a9157f (このIDを非表示/違反報告)
あーやんの向日葵畑(プロフ) - 雨音 utoさん» ありがとうございます!外伝に是非起用しますね! (2020年10月15日 11時) (レス) id: 5447677fd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨音 x他1人 | 作成日時:2020年9月24日 0時

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