【51】味噌汁 ページ1
ピース side
ひきフェスの告知をし終える、二人で意気消沈。疲れも溜まっていたし、その反応に疑問もなく互いに目を合わせると笑いが込み上げてきた。
『あー…まふさんの家居心地良すぎっす』
｢そう？嬉しい｣
『そういえば！夜ご飯作りますよ』
｢冷蔵庫に人参とじゃがいもと豚肉ならあったと思う。あと玉ねぎとか野菜は結構あるからそれ使って欲しい…｣
『分かりました。任せてください』
キッチンに立ち、野菜を切り、料理をして２０分、
完成したのは早炊で炊いたごはんに味噌汁、レンチンで簡単レシピの肉じゃが。中々の出来だと自画自賛していると｢美味しそ！｣とまふさんが目をきらきらさせている。
『まふさんって少年って感じですよね』
｢お前に言われたくない…w｣
『なんかサ〇シ感があります』
｢なんで！？｣
『頼もしいところがあって、色々な景色を見せてくれて、でも、分からない轍を歩いていて、挫けそうな時があっても横には相方のそらるさんが居る…』
僕、何言ってるんだろ…
恥ずかしくなって顔を仰ぐと柔らかい声が聞こえる
｢そんな風に思ってくれてくれてたなんて嬉しい｣
ポツリと呟くようにいうと、まふさんは微笑み｢いただきます｣と箸を持ち、食べ始めた。
僕も箸を持ち『いただきます』と手を合わせると味噌汁を飲む。ん、味は大丈夫。野菜も…うん、火が通ってる。良かった。
｢すげぇ、美味い…｣
『よかったで…す、ってまふさん？』
｢ご、ごめん、なんか涙出てきちゃって｣
｢不味いわけじゃないよ｣と僕に気を使いながら目をぐっと拭うまふさん。その腕を止めて、ハンカチを渡す。
『綺麗な目が腫れちゃいますよ』
｢はは、ありがと｣
『僕にいつも溜め込むなって言うくせに…』
｢ごめんって｣
涙を拭くと、まふさんは料理に手を伸ばす。
僕のつくった料理を｢美味しい｣と泣きながら食べる姿に笑みが零れた。
『頑張りましょうね。ひきフェスも、夏祭りも』
｢うん…て、やっぱり夏祭りってださいk『今は！』
『今は、１回仕事の話は無し！！』
むぅと頬を膨らすまふさんにまた笑みが零れる。
自分はなんて幸せなのかと、僕は思った。
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雨音 uto(プロフ) - なーなー。さん» 上から目線でしたら申し訳ありません。 (2020年10月29日 22時) (
レス) id: 975f6eaeb1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 uto(プロフ) - なーなー。さん» 何を認めるかは自分次第ですが、どんな所でもいいです。強いところ、弱いところ、得意なこと。自分にスポットライトを当ててみてください。人は誰しも違い、違う心の素顔を持っています。これから先、なーなーさんの素顔が無いものにならないように。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 975f6eaeb1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 uto(プロフ) - なーなー。さん» コメント、ありがとうございます。これはただの私の独り言なのですが、人は色々な場面で違う仮面を被っている生き物だと思います。親の前、先生の前、友達の前。少しだけ、分厚いものでなく薄い仮面にしてみてはいかがでしょうか。少しだけ、自分を認めて上げてください (2020年10月29日 22時) (レス) id: 975f6eaeb1 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー。 - 一気読みさせていただきました。不登校でもいじめにあっているわけでもないものの、貼り付けた仮面で過ごしている自分にとって音楽は心の支えです。主人公と作者さんの前向きに努力する姿を見て自分も頑張らないとと思いました。素敵な作品をありがとうございました。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 3485a9157f (このIDを非表示/違反報告)
あーやんの向日葵畑(プロフ) - 雨音 utoさん» ありがとうございます！外伝に是非起用しますね！ (2020年10月15日 11時) (レス) id: 5447677fd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 x他1人 | 作成日時：2020年9月24日 0時
