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(nishijima-side)


西「俺、もう諦めなくても良いよな」


「……、」


西「まあ、もう絶対離すつもりないけど」



少し痛いくらいに私を抱き締めて。



それでも、言葉とその態度はどこまでも暖かい。





「私……にっしーを好きでいて、良いの?」


西「前にも言ったじゃん」



暖かくて、大きな腕の中で問うと、私の肩に顔を埋めて、にっしーが呟く。





西「俺を好きになって……って」



まさか忘れた?


少し拗ねたような口調。




ギュッと心に広がっていく甘くて暖かい気持ちに。




「覚えてる」


私もその背中に腕を回して、思いきり抱き締めた。





西「俺らは一般人とは違うから、堂々とデートしたりできないし、これから先詩が傷付くこともあるかもしれない」


「…それは、にっしーだって一緒でしょ」


西「違うよ。変だとは俺も思うけど、女子メンバーってだけで周りの目は変わってくる」



密着していた身体を少し離して、真正面から向き合った。




西「でも、俺はもう詩の事、離せないと思う」


「、」


西「詩が好きだ。俺の恋人になって?」



にっしーに、こうして想いを伝えられたことは以前にもある。




でも、今までとは違う。





胸が苦しくて、暖かくて。








「……はい、よろしくお願いします」



こんなにも幸せなのは、初めてだ。





私の返答に、ニッと笑ったにっしーはゆっくりと目を閉じる。



「え……?」



体重がかかって、グラリと揺れた身体は、ベッドに寝転がった。




西「じゃあもう一眠りしよ。詩はまだ熱あるし、俺も寝不足だし」


「っ」



私を抱き締めたまま眠るつもりらしい。



心臓がドクンと大きな音を立てるけど。





彼の胸に顔を埋めれば、少し甘く感じる匂い。



──にっしーの、匂いだ



緊張しないこともないけど、それ以上に落ち着いて。



私も目を閉じて、次第にやって来る眠気に身を任せたのだった。

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(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます!次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します! (2020年2月20日 20時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます!すごく面白いです!!次の章も楽しみです!これからも頑張ってください!! (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます!マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました!笑 とっても面白かったです! これからも頑張ってください! (2019年12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - EYさん» ありがとうございます!ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します! (2019年11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月9日 18時

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