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(nishijima-side)


ライブ後、ホテルで一泊だけしてから東京に帰る予定で。



途中、色んな人に代わると言われたけれど、部屋まで詩を離さなかった。



流石に衣装の着替えまで俺がするわけにはいかなくて、女性スタッフに追い出されたけれど。



自分の着替えを終えて、せめて顔を一目だけでも見たいと部屋に行けば。







宇「もう一部屋取ってもらったの」


伊「私と宇野ちゃん、そこで寝るから」



部屋の前で待ち構えていた宇野ちゃんと千晃にそう言われる。



西「え、」


宇「一晩、詩をよろしくね」


伊「今日にっしー頑張ったから、ご褒美だよ」


西「え……え!?」



事態が掴めず、目を見開いていると、宇野ちゃんが目を細める。



宇「言っとくけど、詩は熱高いんだからね」


西「…うん」


宇「手、出したら…………ね」


西「はい」



その笑顔の迫力に、何度も頷けば宇野ちゃんの笑みは柔らかいものに変わる。



宇「よろしくね」



そのまま女子達は去っていって。






西「……」


思いもしなかった展開に、暫く無言で部屋の前に立ち尽くすけど。





西「……お邪魔します」



そーっと、扉を開いて中に入った。









.









伊「宇野ちゃん、本当に良いのかな」


宇「しょうがないじゃん」



2人が歩きながらそう話していた事を、俺は知らない。



宇「うわ言でにっしーの名前何度も呼んで……詩の気持ちはもう決まってるじゃん」


伊「…そうなんだけどね」


宇「大丈夫よ、千晃」



心配げに千晃が眉を寄せていたこと。



寂しげに宇野ちゃんが微笑んでいたこと。



宇「にっしーと詩は、大丈夫」



そんな2人が優しく応援してくれていたこと。




後にも先にも、俺が知る由はなかった。

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(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます!次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します! (2020年2月20日 20時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます!すごく面白いです!!次の章も楽しみです!これからも頑張ってください!! (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます!マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました!笑 とっても面白かったです! これからも頑張ってください! (2019年12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - EYさん» ありがとうございます!ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します! (2019年11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月9日 18時

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