〜HORIZON〜9th

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(uno-side)


アンコール１曲目。


MUSIC!!!は今回のライブで唯一、詩のパートがある。



原曲で言えば、他にも詩がメインボーカルだったときの曲はあるけれど、どれもパートは変更されていて。


そのどれも、もう詩のソロパートは残ってない。



だけど、この曲だけは。と。



詩がメインボーカルを降りた後も、私がどうしてもと言って、この曲だけは原曲から絶対に変えることはしなかった。



詩本人としてはMUSIC!!!もコーラスに回る気だったのかもしれないけれど。



──この曲は、詩がAAAとして初めて参加した曲だから



ずっとコーラスとして頑張ってきた詩を否定するつもりはない。



でも、それと同じように。


詩がメインボーカルとして活動してた頃も、私にとっては大切な期間だから。



変わってしまう事を嘆くことはしなくても。



変わらないであるものも、１つくらいはちゃんと歌として残しておきたかった。





日「泣かないで 鼻噛んでほらごらん きっと繋いで歌にできる」



日高くんのラップ後は、私と詩のソロパートが続く。



日「描いた世界はかけがえない 目一杯鳴らそうDay & Night」



詩に向かって手のひらを向ければ、そっと重ねられた。



宇「虹の架かる港や 月に届く列車」



どちらからともなくギュッと握り締めれば、詩の高い体温が伝わってきて。



「幼く描いた来世紀は」



──しんどいね


──きっと、もう限界なんて…とっくに越えてるでしょ？



それでも力強い笑顔と、まっすぐな眼差しで。



夜の会場に、詩の歌声は綺麗に響き渡る。



「始まりを告げただけ」



握り締めていた手を離して、ハイタッチを交わせば。





「「「ミュージック！！！鳴らせ！！Clap Your Heart！」」」



各々、手を振ってくれるファンの皆に、向かい合った。

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