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(urata-side)
意地悪な質問をした自覚はある。
與「直也くんあれは可哀想やで」
浦「そうだねぇ」
苦笑している真司郎に、笑顔を返して。
浦「でも、あれくらい突っつかないと詩は考えもしなかったでしょ」
そう言えば、真司郎は確かになと頷いた。
グループとして１０周年という節目を迎える年になって。
詩の中でも、少しずつ…ほんの少しずつ色んな想いが変化してきている。
２年前、にっしーから告白されたときは到底受け入れられるものではなかった、考えもしなかったその気持ちが。
奇しくも、真鍋さんや千弦さんの件を経て、確実に芽生え始めているような気もして。
だけど、詩は頑なにその意味を考えようとしてはこなかった。
きっと無意識に、避けていたんだろうけど。
今大事なのは、にっしーの変化じゃない。
詩自身の変化だ。
與「それにしても、にっしーはまた何考えてるんやろ」
浦「あいつはあいつでまた、変な方向に突っ走ってそうだけどね」
でもさ、と続ける。
浦「にっしーはずっと、詩の事を支えてきただろ？」
與「うん」
浦「だから、今度ばかりは詩から動かないと」
このまま終わるのはあまりにも報われない。
かといって、にっしーは充分頑張ってきた。
浦「実際、詩の気持ちなんて本人にしか分からないけどさ」
このままメンバーとして付き合っていくのなら、それはそれで良し。
何か変化を求めるのなら、それもまた１つの正解だろう。
浦「詩が自分でちゃんと答えを見つけないとね」
だから、俺達にできるのはここまで。
メンバーとしてなら幾らでも支えていく心積もりだけど。
これに関しては、俺がこれ以上口を出すつもりはない。
與「直也くんって、やっぱりリーダーよな」
浦「え？」
與「俺やったら聞いてまうもん。多分口出しもするし」
そう言う真司郎だけど、それもまた彼の魅力だと思う。
グループの末っ子だからこそ聞ける特権。話を引き出す力。
真司郎の言葉は、メンバーに勇気を与えるし、新しい視点が広がる。
浦「俺は、お前が時々羨ましくなるよ」
呟けば、「えー？」と不思議そうな顔をされて。
「お待たせ、お店出よっか」と詩が化粧室から戻ってきたのだった。
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
