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(sueyoshi-side)
直也くんと宇野ちゃんが病院へ向かって、俺達はホテル待機になった。
でも皆、自然と俺の部屋に集まってしまって、無言で各々考え込んでいる。
與「詩……大丈夫なんかな。明日、出られへんのちゃう？」
伊「そうかもしれないね」
悲しそうに答えた千晃は目を伏せて。
俺は、リハが終わってから一言も声を発する事のない西島を見る。
西「……」
無表情で俯いてる西島の拳は固く握られていて。
隣にいた日高と顔を見合わせて、音もなく嘆息した。
──西島が、一番堪(ｺﾀ)えてるよな
自分が一番に気付けなかったことに、一番傷付いたのはこいつだろう。
最近、詩の事を避けてたのは皆、気付いてた。
でも、今まで詩の些細な変化に、本人よりも先に気付いてきたような男だ。
日「西島には悪かったかな」
末「それはない」
ボソリと俺にしか聞こえないような声で日高が言うけど、悪いことなんて何もなくて。
あの場にいたのが。
たまたま詩に一番に手を差し伸べられたのが日高だっただけだ。
西島だって、頭では分かってる。
それでも、すぐに駆け付けられなかった事に。
それ以前に、気付けなかった事に。
誰よりも自分自身の事を責めてる。
.
浦「解熱剤飲んで、点滴も打ってる。もし明日熱が下がれば、詩は出るから」
病院から帰ってきた２人は、開口一番俺達にそう言った。
與「大丈夫なん？」
浦「本当は良くない。ドクターストップもかかってる」
與「じゃあっ」
宇「それ以上に、詩の想いが強すぎて、説得なんて無理だよ…」
泣きそうな目で宇野ちゃんがそう言えば、直也くんも頷く。
浦「もし体調が悪化したら、俺達には絶対に隠さないように約束はしてる。でも、それでも注意して見ててほしい。最悪、その場で詩を下ろす判断を各自してもらっても良い」
頼んだよ。直也くんがそう言えば、皆が頷く。
西「……」
最後まで無言だった西島も小さく頷いて、そのまま無言で部屋を出ていく。
その姿に、誰も声をかける事は出来なかった。
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
