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(hidaka-side)
衣装を着て、本番同様のリハ。
動くトロッコの上で歌いながら、俺は詩を見た。
ニコニコと笑顔で歌っている詩が、さっきまで寒いと言ってたのが少し気になるけど。
──こういうの、すぐに気付くのは西島だからな…
詩の少しの変化に気付くのは、いつだってあいつで。
でもその西島は、宇野と背中合わせで歌っていて。
……ここ最近、詩から距離を置いてるのは明白だ。
気になるのは勿論だけど、だからと言って俺が下手に口を出せるものでもなくて。
宇野も特に不思議に思ってないみたいだし、詩の寒がりについては気にすることもないか、と。
俺は、詩の演技力を舐めていたのかもしれない。
トロッコが止まって、順番にメンバーがステージへ降りていく。
日「詩、足元見ろよ」
「うん、ありがとう」
言いながら、足を出した詩は。
「！……わ、」
日「っ！……ぶね、」
言った側から足を踏み外して、危うく転倒しかけたところを、腹部に手を回して支える。
日「大丈夫？」
「……！」
支えているから、すぐに体勢を立て直すと思っていた。
だけど、詩は何故かぐったりとしていて。
日「詩……？」
まさか、と。
額に手を当ててみれば。
宇「どうしたの…？」
日「曲一旦止めろ！詩！」
明らかに様子のおかしい詩に。
宇野も、その前にいた西島も異変に気付く。
浦「どうした！？」
伊「詩！？」
別のトロッコに乗っていたメンバーも集まってきて。
日「莉子ちゃん！詩、病院に連れていって！」
莉「大丈夫ですか！？」
慌ててステージに上がってきた莉子ちゃんは詩に触れると、目を見開く。
莉「凄い熱……！」
浦「近くに病院は？」
莉「医療班に対応してもらいつつ、すぐに病院を探します！」
そのまま詩は連れていかれて。
ス「リハーサル続けます！」
明日のライブは中止にできないから。
詩抜きのリハーサルが進む。
８人で出られるのかどうかも分からないまま。
ス「それではこれで通しリハを終わります！」
「「「お疲れ様です！」」」
メンバーもスタッフも。
何処かピリついた、固い表情のままリハが終わって。
浦「俺は詩の様子見に行ってくる」
宇「私も」
本当は皆で行きたいとこだけど、代表して直也くんと宇野が病院へと向かった。
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
